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アルバムレビュー

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Horsegirl 『Phonetics On And On』 (2024)

5/10 ★★★★★☆☆☆☆☆ 最近の90’sオルタナオマージュ系バンドを観察していると、セカン…

Kt.Fmk
7日前
11

Mat Kerekes 『To Dream Of Something Wicked』 (2024)

7/10 ★★★★★★★☆☆☆ ロックバンドCitizenのフロントマンによるソロ作。この人は典型的…

Kt.Fmk
3か月前
6

Newmoon 『Temporary Light』 (2024)

6/10 ★★★★★★☆☆☆☆ 90年代後半には一旦廃れたシューゲイザーだったが、21世紀に入ると…

Kt.Fmk
3か月前
8

Humdrum 『Every Heaven』 (2024)

6/10 ★★★★★★☆☆☆☆ まず思い出したのはThe Pains Of Being At Heartのデビュー作(2009…

Kt.Fmk
3か月前
9

The Cure 『Songs Of A Lost World』 (2024)

9/10 ★★★★★★★★★☆ どんなに素晴らしい音世界を繰り広げたバンドも、ほぼ全てが劣化し…

Kt.Fmk
3か月前
25

Jamie Isaac 『Please, Remember Me』(2024)

7/10 ★★★★★★★☆☆☆ 2020年にNosaj Thingと組んだシングルを出してはいたが、フルとし…

Kt.Fmk
3か月前
9

Christopher Owens 『I Wanna Run Barefoot Through Your Hair』(2024)

10/10 ★★★★★★★★★★ 私はGirlsの1stと2ndはリアルタイムではなく、数年遅れた2013年に初めて聴いた。その日のことは今でも覚えている。 まず何でこんなに情けなくてヘロヘロなのか。そして何でそれが良しとされているのか。Arctic MonkeysやBloc Partyのような筋肉質で誰が見てもかっこいいバンドを聴いていた当時の大学生(私)にとって、ちょっと理解に苦しむ衝撃的な出会いだった。そしてすぐそっちにハマっていった。(同じような話をSwim Dee

High Vis 『Guided Tour』(2024)

7/10 ★★★★★★★☆☆☆ 前作の時点でこのバンドの折衷志向は明白だったが、更にそれを強め…

Kt.Fmk
4か月前
9

Touché Amoré 『Spiral In A Straight Line』(2024)

7/10 ★★★★★★★☆☆☆ 4th『Stage Four』(2016)以降、このバンドは音圧やパワーよりも切…

Kt.Fmk
4か月前
10

Drug Church 『Prude』 (2024)

8/10 ★★★★★★★★☆☆ ポストハードコアって極めたら最終的にはこの形になるんだろうなと…

Kt.Fmk
4か月前
12

Wild Pink 『Dulling The Horns』(2024)

7/10 ★★★★★★★☆☆☆ ライブ録音によるザックリとした豪快なディストーションギターを軸…

Kt.Fmk
4か月前
10

Pale Waves 『Smitten』 (2024)

7/10 ★★★★★★★☆☆☆ ドリームポップの要素を強め、洗練された完成度の高いポップロック…

Kt.Fmk
4か月前
17

The Voidz 『Like All Before You』 (2024)

5/10 ★★★★★☆☆☆☆☆ 私はこのバンドに対してはThe Strokes以上に入れ込んできたし、『T…

Kt.Fmk
5か月前
13

The Jesus Lizard 『Rack』 (2024)

8/10 ★★★★★★★★☆☆ 何が信じ難いかと言えば、彼らの強い個性が前作から26年経っても「健在」どころか、ますます猟奇的に研ぎ澄まされていっている点だ。ロックを長いこと聴いていると人間の仕業ではないようなアルバムに出会うことが稀にあるが、これはまさにそれ。 シンバルを全拍で連打しながらスネアの音で人をいてこましたると考えていそうなMac McNeillyもなかなかにヤバいが(“What If”は12/8拍子で4と11拍目にスネアを叩く)、「どうしたらそんなフレーズを思