東京佼成ウインドオーケストラホルンセクションによる ホルン四重奏コンサート(2019/9/25)
『東京佼成ウインドオーケストラホルンセクションによる ホルン四重奏コンサート』に伺いました。(2019/9/25@スペースDo)
日本を代表するプロの吹奏楽団「東京佼成ウインドオーケストラ」のホルン奏者上原宏さん・堀 風翔さん・小助川大河さん・木村 淳さんに加えて、ピアノの神永睦子さん、パーカッションの野崎めぐみさんが出演しました。
スペースDoは、新大久保駅から徒歩数分にある管楽器専門店ダクの地下にある100席程度の規模のコンサートスペースで、管楽器を中心とした良質なリサイタルが日々開催されています。
プログラム冒頭はJ.ウィリアムズの「オリピックファンファーレとテーマ」からスタートしました。輝かしいホルンのサウンドが鳴り響き、野崎さんによるドラムも入りとても華やかな開幕になりました。編曲は同楽団のトロンボーン奏者今村岳志さんによるもので、今回のコンサートの多くの楽曲をアレンジされていました。
4thホルンの木村さんが編曲したモーツァルトの「ピアノと管楽のための五重奏」では、オーボエ・クラリネット・ファゴット・ホルン・ピアノのための作品を、ホルン四重奏と神永さんの素敵なピアノによって演奏されました。
後半最初には、作曲家の長生淳さんに委嘱された作品が世界初演されました。演奏時点では曲名が決まっていませんでしたが、難易度の高い多くの吹奏楽作品を作曲されている長生さんが書かれたホルン四重奏曲は、複雑な音型やホルン独特のテクニックを駆使して豊かなニュアンスと厚い響きを生み出した素晴らしい作品でした。そしてその魅力を充分に引き出した演奏も見事なものでした。今後、ホルンアンサンブルの重要なレパートリーとして演奏されていくことと思います。長生さんも会場にいらしていました。
その後はモリコーネの「ニューシネマパラダイスメドレー」と「愛を奏でて」、ピアソラの「リベルタンゴ」、アンコールには「情熱大陸」などが演奏されました。
フルートやクラリネット、サックスなどの四重奏では、高音パートを担当するピッコロやソプラノ、低音を担当するバスやバリトンなど、サイズや管の長さが異なる楽器を組み合わせて演奏されますが、ホルンの場合は基本的には1種類の楽器ですべてのパートを演奏するという難しさがありますが、1stの堀さんのハイトーンでたっぷりと吹かれるメロディーや、4thの木村さんのロートーンによるガッチリとしたリズムなど、名手4人によるメリハリの効いた厚いハーモニーで楽しませてもらいました。
皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?