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夏登山
息子が小学生の頃は、毎年、夏休みに入るとすぐに富山の方へキャンプに行くのがわが家の恒例。森の中のキャンプ場なら、真夏でも朝晩は涼しく快適。昼間は海もいいのだけれど、飛驒山脈から流れ出る冷たい冷たい川で涼をとるのがお気に入り。
そして、メインイベントは、立山登山。
息子が4歳の時に始めて訪れた立山は天候が悪く、全く景色が見えなかった。いつかリベンジをと誓い、5年後にやっと再訪。それから毎年のように訪れている。
登山って正直めちゃめちゃしんどい。けど、自分の足で登り切って見る景色は、なぜか美し過ぎる。というか、記憶がとても鮮明に残る。それも良い思い出が残る。ような気がする。
だからまた訪れたくなる。
方や、息子は景色を楽しむことはあまりなく、登頂制覇とか、図鑑に載っている高山植物を全部探して写真に残すとか、どこかゲーム感覚の『クリアする』ということに自分の遣り甲斐を持っていってるようにみえる。
まぁ、何でもいい。この美しい場所でしか味わえない景色、音、香り、感触、雰囲気、すべてを、心のどこかで感じてくれれば。
だから私は出来る限りいろんな所へ足を運びたい。「知る」と「知らない」では全然違うし、体験するとしないとでは全然違うと思うから。自分の口で語ることは全て経験したものでありたいというのが私の理想の根っこだから。
(芹川)