心緩む思い出の味
コロナと付き合いはじめて2回目の夏が終わろうとしています。
いろんなことが制限され、仕方ないとも思うけれど、不完全燃焼な日々がずいぶん積もってきているなと、感じます。
緊張、我慢、不安、妥協…
終わりがわからないまま生活していくのに、心を緩めることは大切な時間だと思う。
私は、人と食事し話すこと。
今、1番自粛と言われているけれど、これを我慢することの方が心身にとって、悪いかもしれないとさえ、思ってしまう今日この頃。
できない、歯痒さの中思い出すのは、米作りをしていた頃のこと。
ちょうど今頃は、いつ?稲刈りするか?と週間天気とにらめっこしていた頃。
丹後の別宅拠点での週末稲作だったので、天気や仲間のスケジュールを合わせ稲刈りの日程を決めてたな。
手刈りし、稲を縛り、天日干しするのに、2.30人いても、素人や経験不足な私達では、朝から夕方近くまでかかりました。
梅雨や夏のキツい草引き作業を経て、たわわに実った稲穂をみて、今年も美味しいお米になったかなーと、作業しながら想像するのは、お釜で炊いたつやつやのごはんをみんなで食べる収穫祭のことでした。
そして、どろどろになって子どもも大学生も大人もみんなで収穫を頑張ったものです。
5年間やった米作り。
もちろん、お米を作りたかったからやりはじめたのだけど、続いたのは、地味な草引き、暑さの中の大変な作業を共にし、共に遊び、美味しい食事をした時間を重ね、そんな苦楽の先にある、収穫祭でのお米の味にやみつきになった気がする。
お釜で炊いたツヤツヤ白ごはんを、みんなで「いただきます!」と食べる!
重ねてきた時間も加味されたお米の味は、唯一無二の味。
それを食すみんなは、笑顔。
これは、ただ美味しいだけじゃない、やみつきになる味。
ほんとにほんとに、かけがえのない時間だったと思う。
子ども達がまだまだ家族時間優先で、家族一丸となれる時代だったからできたし、それに共感して楽しんでくれる仲間が集まってくれた。
あの時だったから、過ごせた時間。
こんなご時世で我慢だらけでも、思い出すだけで心緩む。
そんなふうに感じる体験は人それぞれだけど、体や心で感じられるリアルな体験を、やれる!できる!世界に早くもどさなきゃ!
コロナだけが原因なのか?
なんか違う気がする。
と、モヤるこの頃です。
(池永)
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