このりん/編集者
母になって15年がたちます。 気づけば毎日、子どもたちに食事を作ってきました。 忙しい朝は食パン一枚に目玉焼き 保育園のお迎えが遅いときは スーパーでおそうざいもあります。 ですが、一日3度の食事のうち 「かならず1食は、ごはんを作ろう」と決めています。 今ではあたりまえの習慣になりました。 毎日、まいにち作る。 わたしがその道のりを、歩みはじめたのはなぜか。 それは はじめて出産した長女が 「アトピー」だったこと。 そして今も、 皮膚に後遺症が残っているほど 大き
仕事、家事、自分時間の確保 まいにち忙しい どうすれば時間を捻出できるのか。あれこれ「時間術」の本を読んでみるものの、結局「1日24時間」は増えない。となると誰かの時間をいただく、あるいは誰かと補填し合えないかと考える。たとえば夫と家事育児の分担を明確にするとか、お金を払って家事代行にお願いするとか。 とはいえ、自分だけリラックスしたとて、目の前でえっさほいさと家事をされてはどうしても罪悪感を持ってしまう。(これを小心者、あるいは貧乏性とでもいうのだろう)結局よくある「
ちまたには起業本があふれていますね。 おとなのまなび 40代の起業・副業 セカンドキャリア などなど これらの本を読んだ瞬間は「わたしにも、起業ができるかも!」と思うのですが、結局、行動できないまま時間だけが過ぎていく連続です。 先週、ある起業家の先生にこちらの本を紹介していただきました。世界的経済学者、サラス・サラスバシー教授によって体系立てられた、優れた起業家の思考法「エフェクチェーション」の入門書です。 世界中の優れた起業家は「どうせ最初から才能があったんでしょ
この本は2021年に買いました。きっかけは、ある起業家さんが絶賛されていたから。440ページもあり、そのうち38ページが上下2段組でフォントが小さい「注」となっていて、論旨の裏付け資料がもりだくさんです。でもどうしても途中で眠くなって読めませんでした。 「二重否定の言葉が多い」「抽象概念が具体的に想像できない」「考えると疲れる」、つまり自分の理解が追いつかない本だったのです。自分にはレベルが高すぎた本でした。 読みたくて買ったはずなのに、途中であきらめてしまう。そんな本た
40代半ばにもかかわらず思春期のように「自分はこのままでいいのか」と不安に駆られることが増えました。理由は子どもたちが大きくなったから。 30代のころは、仕事と子育てで時間に追われる日々でしたが、子どもの成長とともに親のサポートを必要としなくなり、どんどん手離れしていくわけです。親としてはうれしくもあり、さみしくもある。 朝夕の保育園の送迎がなくなる、お風呂もひとりではいる、寝かしつけもスムーズになる、それこそまさに「手離れ」です。つないでいた手を必要とされなくなる。そのか
お彼岸のタイミングに3年ぶりに実家に帰省しました。そしてどうしても行きたい場所がありました。それは「廃墟となった父の実家」です。 ここが父の実家です。もともと馬といっしょに暮していた曲がり家だったそうですが、改築してこの形になりました。人が住まなくなって6年たち、庭も草でいっぱいです。どうやら屋根の隙間から野生動物が入り込み住み着いているようで、家の中は動物のフンだらけとのこと。庭にもまるいフンがたくさん。カモシカやシカのフンのようです。 実はこの家には水道が通っていませ
朝、家族が起きる前にひとりスケジュール帳を開いて、自分と向き合う時間を確保できるよう習慣化しています。長くて15分、短くて3分、かならず時間を使っています。なにをしているか。毎朝「自分に質問する時間」を作っているのです。 「きょうはどんな一日にしたいのか」「きょうの最優先事項は何か」一日の予定を確認しつつ、毎日自分に質問するのです。そのガイドがこちらの書籍『365日の質問』(マツダミヒロ著・光文社)です。 まるでコーチングのような存在です。ぜひ紙媒体で手元に置いておきたい
梅も咲きほころび、木々たちもふっくら芽吹きはじめたからでしょうか。この本を読みたくなりました。 環境問題を提起する書籍としても名著ですよね。 青空の下、そよ風に当たり、ほっこり温かさに包まれながら読みました。なぜならこの本が「外で読んでみて」と訴えてきたように感じたからです。 いつもはPCやスマホ見ている「目」がタテに文字を追う。 イヤフォンを差し込んでいる「耳」には”ぴちぃー”と小鳥の声が入る。 必須のマスクを外した「鼻」はちんちょうげの甘い香りをキャッチした。 本
佐藤伝さんの本を読みました。きっかけは大谷翔平選手が中学生に始めた「マンダラチャート」の発案者が佐藤伝さんだと知ったからです。 「ヨコ3マス、タテ3マス」で計9マス。中央になりたい目標を書く。人は空間があると埋めたくなる心理があるので、このチャートは自己実現のためにかなり強力なツールだと感じます。 ところでこの本は、伝さんの祖父・多田等観さんがチベットに留学し、ダライ・ラマ13世から教えを受けた話や、寺院で学んだ経験が紹介されています。すごいですね。今から約100年前の1
一気にこの本を読みました。 ちょうど1年前の娘の中学受験を思い出しながら。 その中で、最後の方に書かれている一文が、自分の気持ちを代弁してくれていて「なんで分かるんだろう」と思った一文がありました。 自分の高校受験や、大学の指定校推薦の選抜結果を告げられる時も、就職活動の時にも、ここまで苦しくはなかった。自分が選ばれないことの百倍も千倍も、子どもを選んでもらえないことが辛いとは。こんなに辛いことだとは、知らなかった。(『翼の翼』朝比奈あすか著・光文社) この一文が、中
わが家には家族みんなで使うiPadが一台あります。 使い方はみんなバラバラです。 ただ「カメラ機能」はみんなで使っているので、膨大なデータ(動画、静止画)がたまってしまいました。で、あまりにも重すぎていったん整理することにしました。さいわいデータには日付が残っているので、時系列整理はすぐできます。ですが「だれがその写真(動画)を撮影したのか」がわからないのです。写真を見て、なんとなく判断するしかありません。 この「なんとなく、誰が撮影した」を推測していたら、家族の傾向が見
「わたし、ヨガの先生をやめようと思ってる」 ヨガの先生をやっている友だちがさらりと言いました。 ヨガとの出会いその友だちとの出会いは、彼女が開いている「子連れOKママヨガクラス」に 生後5カ月の息子と通ったのがきっかけで、友だちになりました。20年近くヨガを続けているそうです。産後の体調の悩みも相談できるし、なにより赤ちゃんとママが同時にリラックスできる「地域密着型対面ヨガ教室」は癒しの空間でした。 当時、生後5カ月だった息子は今では小学1年生になり、すっかりヨガ教室に
週末の予定を考えるときは、つい「子どもたち」や「家族」が主語になり 「自分のきもち」を全面に押し出さなくなったのはいつからだろう。 でもこのマンガが、自分の気持ちを解放してくれました。 「ひとりで、キャンプをしてみたい」 いつかひとりでキャンプができる日を夢見つつ、まずは一品料理からはじめることにしました。このところ寒いので、あったかいものがいい。そうだ、焼き芋にしよう。もし失敗しても、台所のオーブンで焼きなおせばいいし、さつまいもだけだから食費もすくないし。 週末「
職場では旧姓の苗字で呼ばれ、ご近所さんからは「●●さん」と結婚後の苗字で呼ばれています。もはや学生時代の「あだ名」や下の名前は、自分でも忘れたくらい聞いていません。いちばん呼ばれている名前は「ママ」です。 日常会話で自分の名前を呼ばれなくても、「名前を書く」シーンはたくさんあります。ネットで旅行の予約をしたり、Amazonで本を買ったり、実名記入はけっこうあります。かろうじてその瞬間、文字で名前を認識している。 ちょうどおととい、自分の誕生日に「名前」と向き合ったので、そ
10年以上も前の話です。 料理本の編集担当になって経験も浅く、すべてがはじめてのとき、料理研究家さんの撮影に立ち会わせていただいたことがあります。 今回のご依頼は「にんじん」「大根」の冬野菜を使い切るレシピのご考案です。なんどかレシピ考案のやり取りをさせていただき、「撮影コンテ」を用意します。先生がご提案くださるレシピはすべて文字ベースですから、「こんな仕上がりかしら?」と想像します。そしてスタイリストさんといっしょに相談しながら、器のオーダーや撮影のイメージも打ち合わせし