「圧倒されやすさ」という特性
HSP気質の人は、
他人に圧倒されやすい。
職場でも、
一緒に働いている人の空気感に飲み込まれて、
心臓がドキドキし、
別に観察したいわけでもないのに、
相手の動向が異常に気になる。
そして何気なく投げかけられる一言に
過剰に反応し、
自分の行いを猛烈に見直す。
「あの人がああ言ったのは私が何かしたせいかしら」。
それが気になって肝心な仕事も上の空になり、
本領を発揮できない。
それから
場所に圧倒されやすい。
ショッピングモールで
色鮮やかな商品群が
視界に入ってくると、
もうそれだけで
半ばパニックになる。
さらに
購買意欲を掻き立てる
さまざまな電光掲示板や看板の文字。
「今だけ30%引き!」
「新色入荷!」
それらの呼びかけを
もろに受けて
どっと疲れる。
一文字一文字に
いちいち影響される。
だから
ショッピングモールには
せいぜい45分程度しか居られない。
人やモノに圧倒されている間はずっと、
自分らしさを失っているような居心地の悪さを覚える。
他に集中したいこと
没頭したいことがあるのに、
周りからの刺激をシャットダウンできずに
取り込んでしまう性質は、
かなりの徒労感が常に付きまとう。
朝家を出るときは、
刺激を拾いすぎるセンサーが始動するのを感じて
身構えるし、
家に帰って自分だけの空間に戻ってきたときには
ほとんどいつもぐったりしている。
HSPは、
その感性の鋭さから
強みともいえるが、
実生活では
疲れることが非常に多い。
上手く付き合って、
特性を活かせる生活を見つけ出したい。