「ころころ変える」から「じっくり熟す」へ
昔はよく引越しをした。
今住んでいる場所に飽きると、
すぐに違うところへ行きたくなるのだ。
習い事やイベント、セミナーなどにもかなり色々参加した。
常に刺激を求めていたのだ。
自分の糧になりそうなことは
なんでも貪欲に吸収した。
そして新しいものを取り入れると、
既に持っているものが
すごく古びて見えてきて、
丸ごと取り替えたくなるのだ。
それが、
職場でも、住んでいる部屋でも、考え方でも、人間関係でも。
今振り返ると、
全てにおいて新陳代謝が激しすぎた。
しかし40代になると、
物事には熟すまでにある程度時間がかかることがわかってきた。
そして、
次から次へと取っ替え引っ替えしなくても、
そのまま寝かすだけで
自然となんとかなっていくことも覚えた。
思えば、
気が熟す前にジタバタして、
帰ってチャンスを逃してきたような気がする。
必要なことを取捨選択していく
センスとスピード感ももちろん大事だが、
これからは
一歩引いて
ことの成り行きを見守ろうと思う。