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芥川賞受賞者と最終学歴⑨

⑨ 第143回~第162回(2010年~2019年)

  第143回(2010上) 『乙女の密告』 赤染晶子→京都外国語大学外国語学部独語学科卒業、北海道大学大学院文学研究科独文学専攻博士課程中退

 第144回(2010下) 『きことわ』 朝吹真理子→慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了

           『苦役列車』 西村賢太→町田市立中学校卒業

 第145回(2011上) 該当作なし

 第146回(2011下) 『道化師の蝶』 円城塔→東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了

           『共喰い』 田中慎弥→山口県立下関中央工業高等学校卒業

 第147回(2012上) 『冥土めぐり』 鹿島田真希→白百合女子大学文学部仏文学科卒

 第148回(2012下) 『abさんご』 黒田夏子→ 早稲田大学教育学部国語国文学科卒業

 第149回(2013上) 『爪と目』 藤野可織→同志社大学大学院文学研究科美学芸術学専攻博士前期課程修了

 第150回(2013下) 『穴』 小山田浩子→広島大学文学部日本文学語学講座卒業

 第151回(2013下) 『春の庭』 柴崎友香→大阪府立大学総合科学部国際文化コース人文地理学専攻卒業

 第152回(2014上) 『九年前の祈り』 小野正嗣→東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。パリ第8大学Ph.D

 第153回(2015上) 『スクラップ・アンド・ビルド』 羽田圭介→明治大学商学部卒業

            『火花』 又吉直樹→陽高校(現・関西大学北陽高等学校)卒業。東京NSC。

 第154回(2015下) 『死んでいない者』 滝口悠生→早稲田大学第二文学部中退

           『異類婚姻譚』 本谷有希子→石川県立金沢錦丘高等学校卒業、ENBUゼミナール演劇科に入学、松尾スズキのクラスに在籍。

 第155回(2016上) 『コンビニ人間』 村田沙耶香→玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業

 第156回(2016下) 『しんせかい』 山下澄人→神戸市立神戸商業高等学校(現・神戸市立六甲アイランド高等学校)卒業。倉本聰・富良野塾第二期生。

 第157回(2017上) 『影裏』 沼田真佑→西南学院大学商学部卒業 東日本大震災を題材としている

 第158回(2018上) 『百年泥』 石井遊佳→早稲田大学法学部卒業、東京大学文学部インド哲学仏教学専修課程学士編入。同大学院人文社会系研究科博士後期課程満期退学

            『おらおらでひとりいぐも』 若竹千佐子→岩手大学教育学部卒業 

 第159回(2018上) 『送り火』 高橋弘希→文教大学文学部中国語中国文学科卒業(Wikipedia)

 第160回(2018下) 『ニムロッド』 上田岳弘→早稲田大学法学部卒業

            『1R1分34秒』 町屋良平→埼玉県立越ヶ谷高等学校卒業

 第161回(2019上) 『むらさきのスカートの女』 今村夏子→大阪市内の大学を卒業(Wikipedia)

 第162回(2019下) 『背高泡立草』 古川真人→國學院大學文学部中退

 早稲田×4人(中退、卒業後に他大学に編入した人も含む。)、東大×3人(学士編入、大学院、博士課程単位取得退学)。
 話題になった又吉直樹ですが、ご自身の運も良かったのかも知れませんが、よく進路を考えられているなと思いました。
 あと、黒田夏子に次いで芥川賞史上2番目の高齢受賞となった若竹千佐子、石井遊佳は、元「海燕」編集長根本昌夫が講師を務める別の小説教室の受講生だと読んで、何だか納得してしまいました。
 私が読んだ受賞作は、藤野可織の『爪と目』、村田沙耶香の『コンビニ人間』、あと柴崎友香の『春の庭』も読んだと思います。大叔母が朝吹登水子ということで話題になった朝吹真理子の『きことわ』は購入しましたが、積ん読になってます。『流跡』の方により興味があったので、そちらを読みました。
 よく知られた受賞者だと、赤染晶子、朝吹真理子、西村賢太、円城塔、鹿島田真希、柴崎友香、小野正嗣、羽田圭介、又吉直樹、本谷有希子、村田沙耶香、今村夏子あたりでしょうか?
 この中だと、私が読んだことがあるのは、鹿島田真希『二匹』ですね。本谷有希子は、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を映画で見ました。

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