私が6年ぶりに茶髪にした理由
私事ではあるのですが、今年の夏、6年ぶりに黒髪だった地毛を茶髪に染めました。
理由は、街中で知らないおじさんに絡まれないようにするためです。
今回はその経緯や、見た目を変えたことで少なからず変化があったので、それらについて書きたいなと思います。(誰得やねん)
絡まれやすい見た目
前回髪を染めたのは大学の入学直後の頃で、
「せっかく大学生になったのだから茶髪にしよう」
ぐらいのとても軽いノリでした。
それを大学2年生になってインターンシップを機に黒髪に戻し、そのまま就活が始まり、その後もなんやかんやで卒業まで黒髪をキープ。
社会人になってからも、「プリンになるのが嫌だから」「染めると髪が痛むから」などとといった理由で染めずにきました(たまにパーマはあてていました)。
その心境が変わったのが、ワーホリで行ったオーストラリアのゴールドコーストという街で暮らしていた頃のことです。
ある日ラーメン屋のバイトの帰り道に常連さんに駅まで付いて来られて家に誘われたり、別の日には電車の中で酔っぱらいのおじさんに膝や肩などを触られながら絡まれたりしたことがありました。
どちらも割としつこく絡まれたので嫌な思いをしたのですが、私は絡まれたことに対して、「日本人だし絡みやすいと思われたんだろうな」と思っていました。
しかし、当時働いていたラーメン屋の先輩にそのことを愚痴ったところ、
「こにーちゃん見た目が声かけやすいからね。私が男だったらこの店のスタッフの中でこにーちゃんに声かけるもん。」
と言われました。
それまでは外国だと日本人だったらみんな絡まれやすいと思っていたので、
あれ??絡まれるのって私だけ???
と衝撃を受けました。
なんでも、「声かける人も、断らなさそうな子に声かけるからね」とのこと。
これを聞いて、なんだか腑に落ちない気持ちでした。
どうせナンパするんだったら、見た目強そうでも自分の気に入った子にガンガン声かけろや!と。(そこじゃない)
また、当時住んでいたシェアハウスの日本人オーナーさんにもこの話をしたところ、
「いじわるな人が社会的弱者にちょっかい出すことはよくあるし、日本でも妊婦さんが絡まれないよう髪染めたりするで?」
と言われました。
私は再び腑に落ちませんでした。
なんで絡まれる側の人間がお金出してまで自分を変えなあかんねん、と。
まあオーストラリアだし、フレンドリーの延長線上で絡まれることが多いのかな、と思いながら日本に帰国して1カ月ほど経ったある日のこと。
本屋さんで小説を探していたところ、日本人の40、50歳くらいのニヤニヤしたおじさんに、「良かったらごはん行きませんか?」と声を掛けられました。
日本でも知らんおっさんに絡まれるのかよ!!!!!
そして自棄を起こし、理不尽とかメンテナンスめんどくさいとか髪傷むとかを全部超越して、
とにかく二度と知らないおじさんに絡まれないようにするために、茶髪にする決意をしました。
美容院
6年ぶりにカラーを入れるということで、カウンセリングがしっかりしてそうな美容院を入念に探し、口コミ評価の高いお店を予約しました。
コロナの影響で雑誌も置いておらず、担当の美容師さんに口頭で仕上がりのイメージを伝えたのですが、
「知らない人に絡まれない感じの茶髪にしてください!」
とお願いしたところ、めっちゃ笑われました。
そしてその理由についても説明したのですが、美容師さんが男性だったせいか、絡まれないために染めるという理由はあまりピンと来てはいないようでした。
「バイト先のヘアカラー基準値内で絡まれないぐらいの明るさにしてください」
と割とめんどくさい要望をしてしまったのですが、仕上がりを見て想像以上に明るくてびっくりしました。
「これならもう絡まれないと思います!ありがとうございます!」
と最後にお礼を言ったところ、美容師さんにまた笑われました。
茶髪にした結果
家に帰り、その後しばらくは洗面所の鏡を見る度に自分の髪の明るさに違和感があったのですが、3日も経てば慣れました。
また、染めると髪が傷むだろうと危惧していたのですが、カラー剤が良かったのか、染めてしばらく経っても髪の毛が傷んでいる感じもなく安心しました。(今回イルミナカラーというもの使いました)
6年経てばカラー剤も進化するよなあとしみじみ・・・(何の話)
そして一番の目的であった「知らない人に絡まれないこと」ですが、染めてからまだ一回も知らない人に声をかけられていないあたり、成功しているんじゃないかなと思います。
染める前には友達に、
「茶髪にしたらナンパ目的のおじさんだけじゃなくて、道を聞きたい人からも声かけにくくなっちゃうんじゃない?」
と心配(?)されていたのですが、そこは私にとってのデメリットにはならないですし、なんだったら染めてからの1カ月で2回も道を聞かれているので、そこは問題なかったなと。
心境の変化
絡まれなくなる以外にも、茶髪にしたことで結果的に良いことがありました。
まず、ベタかもしれませんが、着る服の系統が変わりました。
黒髪時代は清楚で比較的かわいらしく見える服(自分で言うな)をチョイスしていたのですが、
茶髪にしてからは、髪色に似合うよう、ちょっと大人っぽい服や、あえてカジュアルな白Tなどの服を選んで買うようになりました。
主観なのでわからないのですが、どちらかというと自分の性格には今の服装の方が合っているんじゃないかなと思っています。
また、ちょっとだけ自分に自信が付くようになった気がします。
今まであまり気にしたことがないのですが、今掛け持ちしているどのバイト先でも、女性スタッフは圧倒的に茶髪が多く、
世の中の20代や30代の女性って思っていた以上に茶髪の人が多いんじゃないかなってことに気が付きました。
むしろ、黒髪の方が少ないのではないかと思います。
別に周りの人と同じ見た目にしたいというわけではなく、黒髪時代は茶髪の女性に対して「キャピってるなぁ~」だったり、「キラキラしてて住む世界が違うなぁ~」と無意識にちょっと敬遠していたりしていたのですが、
いざ自分が茶髪にしてみると、明るい雰囲気を醸し出す側の人間になれた気がして、以前より自分を出せるようになった気がします。
見た目を変えると人からどう見られるかの意識が変化し、自分に対する自己評価も変わるため、結果的に自信に繋がるのではないかなと思いました。
染めた経緯は未だに納得いってないですが(何で絡まれる側が見た目変えなあかんねんってあたり)、結果的には染めて良かったなと思っています。
もし何かしら自分を変えたいと思っている人がいたら、思い切って髪色を変えてみるのもアリではないかなと思います。
ではでは。