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ボードゲーム研修を受けて。
ご覧いただきありがとうございます!
大阪の吹田市でフリースクールと放課後学習スペースを運営しております、NPO法人トイロです。
来年度、放課後デイサービスを運営していくために話を進めていっており、そちらが可能になれば料金などでフリースクールをさらに利用しやすくしていこうと思います!
そして、放課後学習スペース「TOIRO」も、いよいよ10/11から本格的に募集が始まります。
「ボードゲーム教育✖️学び直し」ができる塾として、吹田市初になります!
そのために、今回、上坊さんによるボードゲーム研修をスタッフ達と受けました!
研修後、今後の社会で生きていくために必要な力が、ボードゲームにより育んでいけると確信しました。
そんな研修内容について今回は書いていきたいと思います!
最後までお付き合いください!
学びのしかけ。
教師時代は国語の授業で、「創り出す」ということに力を注いでいました。
・この物語に挿し絵を入れるとしたら、どんな絵にするか。
・この登場人物はどんな人生を今後歩んでいくのか。
・動詞が覚えやすくなる教材を作るとしたら。
・現代まで古典の世界が続いていたら、有名漫画はどうなっていたか。
など、単元の最後に必ず創作するということをやっていました。
教材を理解していなければ、オリジナルは創れないので、振り返りにもなっていました。
ここで大事なのが、「学びのしかけ」でした。
その多くは「問い」です。
いかに、教材への興味関心と、創作のサポートになるかに時間をかけていました。
これによって、その単元が充実したものになるかどうかが決まります。
この「学びのしかけ」が教育的効果を高めることに、今回の上坊さんの研修で再確認できました!
ナインタイル
このボードゲームからどんな問いを生み出すか?
今回の研修会でまず学んだことがこれです。
これは、お題カードの模様と同じようにタイルを並び替えるというゲームです。
ただ遊ぶならそれだけのルールですが、これを教材として使用するならば、あなたならどうしますか?
・模様の意味を考えてみる。
・色について深堀していく。
・それぞれのタイルの法則性について発見していく。
・ルールに縛られない遊びを考えてみる。
・タイルをデザインしてみる。
・何パターンの並びがあるか計算してみる。
など、広げ方は無数にあります。
ナインタイルはビジョントレーニングの要素としても活用できるので、扱いやすいボードゲームだなと思います!
WOCHA
「アート思考」。
これはトイロで今一番重視しているものです。
トイロは「十人十色」のトイロです。
それぞれがそれぞれの色で存在しあって、生きていける居場所にしたいという想いが込められています。
アート思考は、それを叶えます。「考え方、ものの見方は人それぞれでいいんだよ」というのを実感できる教育だと思います。
「WOCHA」は、イラストが描いたカードがあり、その絵を自由な発想で言葉に変換し、しりとりを完成していくというゲームです。
正解がないのです。
これは、私が国語の授業で、名画を使って物語を創作するというものにとても似ていました。
子ども達1人1人の感性が正解なのです。
WOCHAは大人も子どもも一緒に、自分の感性でゲームを楽しめる、非常に優れたものだと思います。
これも活用方法は様々で、
・イラストから連想される言葉をランダムに選んだ、数個の50音縛りで書き出す。
・4枚のイラストをランダムに選んで、起承転結の簡単なストーリーを作る。
・お互いカードを出し合って、どれが勝ちかをテーブルトークをしながら決めていく。
などができるなと思いました。
「自由な発想を」といえど、丸投げではなかなか子どもたちからはでてきません。
やはりここでも、しかけというものが鍵になるなと実感しました。
ボードゲーム教育の可能性が見えた研修。
今回、上坊さんには4時間にも渡る長時間の研修をしていただきました。
ビジョントレーニングの要素について、アンガーマネジメントなど、盛りだくさんでした。
トイロのボードゲーム教育の可能性が見え、方向性が決まった研修となりました。
上坊さん、本当にありがとうございました!
特別支援学校、支援学級で、この研修を実施することをおすすめします!
そして、支援学校や支援学級でボードゲームを取り入れられていけばいいなと思います!
最後までご覧いただきありがとうございました!