自信のない女性たち
突然ですが、わたしは自信があるように振舞うのが苦手です。
特に仕事の場面において、「言い方に自信があった方が相手の信頼を得られる」と頭ではわかってはいるものの、「自分はこの案件について100%理解できているだろうか?」と自問自答してしまい、ついつい声が小さくなってしまう…なんていうことが未だにあります。
しかしこれは、わたしに限らず、多くの女性に共感される“あるある”なのかもしれません。
少し古いデータになりますが、カーネギーメロン大学のリンダ・バブコック氏の「Women Don't Ask」という本によると、昇給交渉を行う男性は女性よりも4倍多いという結果が出たそうです。
また、ヒューレット・パッカード社が行った調査によると、転職や昇進を行う際に、男性は要件の60%満たしていれば応募するのに対し、女性は100%満たしていないと応募しない、という結果もあります。
(https://hbr.org/2014/08/why-women-dont-apply-for-jobs-unless-theyre-100-qualified)
このように、女性は男性に比べて自分の価値を低く見積もったり、完璧な状態でないと踏み出してはいけない、と考えてしまう傾向にあります。
これは、現代の女性が仕事も家庭もとあれこれ背負わされ過ぎていることと無関係ではないようにも思います。
ガールズリーダーシップのプログラム中に自分の性格で良いところを聞いた際に「身体が柔らかいこと」と答えた子がいました。
「それって性格かな?」と聞くと、「他に(良いところが)浮かばないから…」と彼女は答えました。
しかし少し掘り下げて考えると、身体の柔らかさを保つためには、毎日柔軟を続けて自分の身体をメンテナンスする必要があります。
そうすると、身体が柔らかい人は、「根気よく続けられる」「目標に向かって努力することができる」という長所がある、と言えるのではないでしょうか。
もしかすると、自分では当たり前だと思っていることが、実は特別で素晴らしいことなのかもしれない。
それに気づくことが、自分に自信を持つ第一歩なのかもしれません。
今の日本の環境下では(もしかしたら世界全体に、ですが)、なかなか女性が自然に自信を身につけていくのは難しい現状があります。
そんな中で、自信を持つきっかけを作れるように、そして折れてしまいそうな時に自信を取り戻せるように、わたしたちは手を取り合っていきたいと強く思います。
わたし自身もなかなか自信が持てず、せっかく褒めてもらっても「これくらいは当たり前」「みんなやってることができるだけ」となかなか自分を肯定できずにいるのですが、ガールズと一緒に「自分を肯定していくこと」を学んでいきたいです。