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PONO【重症心身児・放課後等デイサービス】訪問日記

PONO【重症心身児・放課後等デイサービス】訪問日記


9月 25日 (月)朝からそわそわしていた。
とりあえず、家を出る前に放課後等デイサービスが掲載されている
「社会福祉法人ぬくもり」のホームページをおさらいした。
家内の児発、放デイのコンサル受講90分に付き合った。
そして、YOUTUBEで重症児者と一般の放課後デイサービスの
違いを30分程見た。
見学時間は昼の3時30分から
そろそろ、家を出る時間だ。
かあちゃんが銀行にお金をおろしに行くと突然言い出した。
チョット待てPONOまでの時間がどの位るかわからない。
大体の予想はついているが早く着いてグループ施設があるので
何軒か廻りたい。

チョット早くついた。

駐車場が縦長で車を止めずらい。
なので近の市役所の駐車場に止め歩いて向かった。
RINOに着いた。責任者の矢野さんはPONOにいるという。
前面の道路まで「道順わかりますか?」と
2名がわざわざ出てきて住所を書いたメモを渡してくれた。
そしてスマホで「この看板が見えたら左に曲がればいい」と教えてくれた。
それは、児童療育支援プラザ。この中にPONOがそうだ。
車で5分位のところだそうだ。

児童療育支援プラザ内PONOに着いた。

玄関まで、担当の矢野さんが出てきてくれた。
応接室にとおされ丁寧にメモを取りながら僕らの話を聴いてくれた。
長女の娘が重症心身障害児ということ。娘夫婦と孫たちに少しでも役に立ちたいということ。そして、できれば※重症児ディ施設を立ち上げたい旨をお伝えした。かあちゃんは孫娘を通じて体験したことを語った。

※ 重症児デイ施設を立ち上げようと思ったきっかけの本

まず、社会福祉法人ぬくもり、についてのパンフレットを見せてくれた。
そして、グループの概要と重症児者デイサービス等について、
いろいろと教えてくれた。
矢野さんの話し方は、ぬくもりの理念(※1)そのもののように感じた。
understand(アンダースタンド)下に立つということ.。
障害児者、保護者、職員、関係者に、自分自身に!
そして、学校がある日の一日の流れと学校がお休みの日の一日の流れなど
細かく教えてくれた。


ボクにとっては、初めての重症児者デイなので

興味深々だった。
特にアンダースタンドの意味。
対等ではなく、「under」(下に)「stand」(立つ)という姿勢で
理解しようと努力し続けること。

障害児者においてはもちろん
その保護者においてももちろんだが
職員間においても優しく接するという
言葉が一番にこころに響く。

障害児者と保護者と職員と
いろんなところで一の壁、二の壁がでてくるであろうから
継続していくには、
このアンダースタンドの姿勢とこころが大切だなと思った。

いよいよ障害児がいる部屋に案内された。

明るい部屋だ。
みんなが太鼓をたたく準備をしている。
みんなが挨拶をしてくれた。
ぼくらもはにかみながら挨拶をした。
オレンジ、肌色、子供たちが書いたであろう絵たちも
ぼくらを迎えてくれた。
窓から入る光もここちよい。

太鼓

車いすに乗って、
声を精一杯出して太鼓をたたいている子
掛け声を出しながら太鼓をたたいている子
座って太鼓をたたいている子
こどもたちの手を支えながら太鼓を打たせようとしている職員
太鼓のリズムは職員たちが歌っている歌詞にあわせて・・。
歌のリズムもその場の雰囲気に合っている。

障害児五人に対し職員五人
ひとりひとりを大切にする姿勢。

太鼓の練習もおわり
医療ケアをこどもたちに施す
部屋はパーテーションで5つに区切られている。

水分をとる子、喉のガーゼを張り替える子、
からだを拭く子、おむつを交換する子、

壁に貼っている

週間スケジュール
曜日ごとにやることが違う
こどもたちの成長を見守るような
スケジュール

こどもたちと職員の写真が一対一で貼ってある
こどもたちが描いた絵
ひとりにひとりに目の届く対応

一八歳までの放課後デイと
卒業してからの介護施設の在り方、
関わり方などを聞いていると

あっという間に帰宅の時間だ。

今日のできごとを職員に話してもらっている子
帰宅後デイでの報告内容を
自分にも教えてほしいと希望している子

別れの挨拶も気持ちいい
「さようなら」と
こどもたちなりの挨拶をしてくれた。
「さようなら バイバイ (@^^)/~~~」

送迎車に

乗り込むところも見せて頂いた。
車いすにこども達が乗ったまま電動リフトで乗車する。
しっかりと車いすと車体をベルトで固定。
こどもたちが乗りこむまで気が抜けない。

車に乗ることが大好きだから
家に帰ってご飯を食べることが大好きだから
こどもたちひとりひとりの特徴も教えてくれた。

こどもたちが楽しそうにしている時間。

職員のこどもたちへの接し方。
施設の雰囲気。
施設でのできごとが夢のようであった。


(※1)
ぬくもりが大切にする5つの「understand」とは…?

「understand」とは「理解する」という意味ですが、人が人を本当の意味で理解することは簡単なことではありません。相手を理解するためには、「対等」という立場ではなく、「under」(下に)「stand」(立つ)という姿勢で「理解しようと努力を続ける」ことが大切である、とぬくもりは考えます。

うまく言葉で表現できない障がい児者当人の想い、不安や悩みを抱えた保護者のみなさまの想い、すべてを理解することはできなくとも心に寄り添い、心の奥を読み取る努力を続けていきたいのです。

この姿勢(「understand」)が、障がい児者だけでなく、保護者のみなさま、職員同士、関係機関との信頼関係を生み、みんながひとつのチームとなれる“ぬくもりある社会”につながっていくと信じています。

5つの「understand (アンダースタンド)」

1. 障がい児者当人への understand
2. 保護者(※家族)の皆様への understand
3. 職員同士の understand
4. 自分自身への understand
5. 関係機関(※地域)への understand




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