【OpenAI】
英語メディアの「AIニュース」を言語解析。
今日の注目ワードを紹介。
OpenAI (オープンAI)
ChatGPTで有名な企業OpenAIについてのニュース。
昨今OpenAIの創業メンバーや主要幹部たちが退職している。特にChatGPTやDALL-Eといった画期的な製品に貢献したCTOのミラ・ムラティ氏の辞任が話題になっている。
イリヤ・サツケバー氏(共同創設者)
2024年5月に辞任し、自身のAI企業を設立。ヤン・ライケ氏(安全チームの共同リーダー)
2024年5月に辞任、OpenAIが安全性を後回しにしていると批判。ミラ・ムラティ氏(CTO)
2024年9月に辞任。自分の探求のための時間と空間を求めての決断。ボブ・マグルー氏(最高研究責任者)
2024年9月に辞任。バレット・ゾフ氏(研究担当副社長)
2024年9月に辞任。
創業者でありCEOのサム・アルトマン氏も昨年末、取締役会によって解雇されたが、数日後には復帰した。アルトマン氏は、これらの相次ぐ辞任は各個人の選択であり友好的に行われた、と述べている。
一連の幹部辞任の背景には、以下の理由あると考えられる。
AI開発には膨大な計算能力が必要であり、大規模なデータセンターが必要。そのための電力も必要であり、莫大なコストがかかる。例えばマイクロソフトはAIデータセンターの電力コスト確保のために300億ドルの基金を作り、スリーマイル島原子力発電所と電力供給の契約も結んでいる。
OpenAIもAI開発に数十億ドルかかり、資金調達が必要。ただOpenAIは2015年末の創業当初から、非営利企業として人類を助けるAIを開発することを使命としてきたため、資金調達が難しい。
OpenAI創業時の非営利としての使命と、資金調達のための利益追求という矛盾する構造により、経営者と取締役会の間で対立が発生している可能性がある。
アルトマン氏は、非営利部門はOpenAIの使命であり今後も存続する、と述べた。