世界で起きていること TOP3 (5月27日)
1位:中国、台湾周辺での軍事演習
中国は今月23~24日にかけて、台湾を取り囲む形で軍事演習を行った。ただ、台湾の領海(海岸線から約22km)には侵入していないので、国際法上問題はない。
台湾では今月20日から民進党・頼清徳氏の新政権が始まり、就任演説で「一つの中国」原則を受け入ないと表明したことがきっかけ。
台湾本土の東方を封鎖する訓練を強調。有事の際の亡命ルートや、米軍からの支援ルートを断つことを想定。米国への牽制が目的。
5月31日~6月2日にシンガポールで行われるアジア安全保障会議では、オースティン米国防長官と中国の董軍国防相が会談予定。
2位:日中韓首脳会談
27日、岸田首相、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領、中国の李強(リー・チャン)首相が会談を行う。
4年半ぶりの3カ国による首脳会談。
東アジアの経済と安全保障について話す。
日韓首相は26日に会談し、北朝鮮の非核化への協力を中国に求める方針。
また、中国軍による台湾周辺での軍事演習についても、日米韓で連携して対応することを確認。
3位:ロシア、商業施設攻撃
25日、ウクライナの国境都市ハリコフ(ハルキウ)にある商業施設が、ロシア軍に攻撃され、14人死亡、40人以上負傷。
ウクライナ軍は今月半ばに、兵力不足のためハリコフの一部地域から撤退をしており、ロシア軍による市民への被害が拡大している。
ウクライナのゼレンスキー大統領はXで、もし十分な防空システムがあれば被害を防げたとの旨をコメントし、防空支援を訴えた。
米国務省のミラー報道官は24日、米国製以外の武器によるロシア領攻撃を容認する可能性を示唆している。
NATOのストルテンベルグ事務総長も24日のインタビューで、同盟国は武器の使用制限解除を検討する時期に来ているとコメントし、ロシア領攻撃へ理解を示した。
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