世界で起きていること TOP3 (5月28日)
1位:北朝鮮、衛星打ち上げ失敗
北朝鮮が27日、軍事偵察衛星の打ち上げを行ったが空中で爆発し失敗。
27日未明に日本の海上保安庁へ通告があったが、すでに発射期間に入ってから。沖縄県へのJアラートが発出。
日中韓首脳会談の当日というタイミング。日米韓と意思疎通を図る中国への牽制の可能性がある。会談後の共同記者会見で、日韓首相は北朝鮮を名指しで批判したが、中国の李強(リー・チャン)首相は具体的な批判はしなかった。
北朝鮮はロシアへ武器提供する見返りとして、発射技術への支援を受けている可能性がある。
米国務省の報道担当は、「弾道ミサイル開発計画と直接関係する技術を用いており、国連安全保障理事会の複数の決議に違反する」と非難。
北朝鮮は昨年5,8月に2回失敗し、同年11月に周回軌道投入に成功。24年も3回打ち上げを行うと公表していた。
2位:日中韓首脳会談、共同宣言
4年半ぶりの日中韓サミット開催。
共同宣言では、3カ国が協力する以下6分野が挙げられた。
1.人的交流
2.持続可能な開発・気候変動
3.経済・貿易
4.公衆衛生・高齢化
5.科学技術協力・デジタル移行
6.防災・安全
特に経済・貿易分野では、2019年から交渉が止まっているFTA(自由貿易協定)の議論を加速させること、サプライチェーンの協力強化が盛り込まれた。
中国の李強(リー・チャン)首相はサミット前に、半導体大手のサムスン電子会長と会談しており、対中投資を歓迎した。米国による対中半導体輸出規制が背景にある。
昨年の中国の国別貿易額は、1位米国、2位日本、3位韓国だったため、米国との貿易摩擦がある中、日韓は重要な経済パートナーになる。
3位:ハマス、休戦交渉不参加
26日夜、イスラエル軍はガザ最南部ラファを空爆。避難民ら45名が死亡。
ハマス幹部を狙った空爆で幹部2人が死亡したが、その後の火災で民間人が巻き込まれた。
イスラエルのネタニヤフ首相は27日の国会で「非戦闘員を傷つけないよう努力しているが、悲劇的にミスが発生した」と説明。
エジプトとカタールが仲介役となり、イスラエルとハマスの休戦交渉が今週から再開すると25日に決定したところだったが、今回の空爆によりハマスは交渉を見送ると表明。
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