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削減クレジットと再エネ証書の違い


J-クレジットの省エネ由来のクレジットのような削減系のクレジットとグリーン電力証書や非化石証書のような再エネ証書(属性照明)

いずれも、排出量削減に寄与するものと考えられがちですが、全く異なります。まず、覚えていて頂きたいのが、

削減クレジット→SBT・RE100に使えない
再エネ証書→SBT・RE100に使える
ということです。

21年3月 国際的な気候変動イニシアティブへの対応に関する ガイダンス(経産省・環境省)

削減クレジットは、従来と比較して排出量が減っているというだけで、実際にはCO2を排出しているわけです。他方、証書は間接的に再エネで発電した電力を使用したことになるため、排出していないことになります。

CDPの質問書では「実排出量」を回答するので、もちろん、使えません。(オフセットは認められていません。追加的に記述することはできますが)

「でも、ネットゼロを目指すのであれば、どうしても、減らすことが残ってしまうじゃないか」

よく分かります。SBTでも、セクター毎におよそ10%は残余排出量として残ることは認識しており、そのためのルールは決められています。

Net-Zero Criteria Draft for Public Consultation

これについては、難しくなるので、別途少しずつ説明したいと思います。

とにかく、

削減クレジットによるオフセットはSBT・RE100に使えない

ということを、しっかり覚えてもらいたいと思います。


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園田隆克@GHG削減サポーター
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