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COP29の歩き方(3)〜COP会場は巨大すぎた

COP参戦記、第3回目。ようやく、会場に辿り着きました(^_^;)

2回目はこちらです。
お時間のある方はどうぞ〜

さて、メトロ最寄り駅「Koroglu駅」に着くと、会場へ向けて参加者の人流ができているので、ほぼ迷いません。ちょっとでも分からない素振りをすると、優秀なボランティアが近づいてきて案内してくれます✌️

入場ゲートと筆者

会場は「バクー・オリンピック・スタジアム」
バクーあるあるですが、夜になると、こんな感じにプロジェクションマッピングで魅せてくれます。

バクー・オリンピック・スタジアム

分かりやすい形をしているので、駅からもすぐそこにあるように見えるのですが、実は、バスで数分かかるほど実際は離れていました。(案内には1.2kmとありましたが、とても歩けそうにない)

レイアウトはこのようになっていて、円形となっている「Area C」が、上の写真のスタジアムになります。それ以外の、Area A,B,D,E は仮設の施設。

とにかく「巨大」という一言に尽きます。

入口はArea Aですが、こちらからArea Cを経由してArea Dの最奥部まで歩くとすると、10分くらいはかかります。途中、狭い通路で結ばれているので、ピーク時には離合も難しくなり、渋谷交差点以上の混み具合になることもありました(^_^;)

Venue Map(Delegate Handbookより)

上記エリアは「Blue Zone」となり「パス」を持っている人しか入れませんが、誰でも入場できる「Green Zone」もあります。(とは言え、入場料を支払う必要はありますが)

GREEN ZONE HANDBOOKより

内部の様子については、次回以降ご案内していこうとは思いますが、このような毎年の「COPサーカスは必要なのか?」と思わずにはいられなかったというのがホンネです。

前回も述べましたが、COP期間中は、市内の大学は一斉臨時休講となりました。代わりに、相当数の学生がボランティアとして駆り出された形だと思います。もちろん、それは必ずしも悪いことではなく、学生にとってみれば、貴重な体験となったことでしょう。

また、地下鉄やバスがあるとはいえ、やはり車が主たる移動手段ですので、途上国アルアルの慢性的な渋滞を抑えるべく、期間中は空港周辺及び会場周辺への一般車の乗り入れはシャットアウトされていました。

知人のCEOは、「Boltを呼んでも、拒否されたり、会場から離れたところで降ろされたり」と、苦労していたようです。(おかげで、空港へも、無料のシャトルバスで渋滞知らずでアクセスできて助かりはしましたが)

加えて、ホスト国への、過大なコスト負担。
とてもではないですが、「サスティナブル」なのでしょうか?

バクーは、気候的にはさほど寒冷な地域ではありませんが、11月ですので、天気次第では震え上がることもあります。「風の街」とも呼ばれ、強風が吹き荒れることもあるのですが、幸運にも、今回は雨は降ったものの、冷え込むことはありませんでした。

他方、昨年のドバイは灼熱の世界。
でも、会場は空調が効きすぎていて「寒かった」という笑えない世界だったとも聞きます。

「温暖な地域でのCOPはよい結果を生む」と言われるそうです。

真実か否かは分かりませんが、毎年開催地を転々とする意味はどこにあるのでしょう。

UNFCCCのSBSTA/SBI会合は、毎年2回実施されますが、中間会合は主にボンで実施されます。(もう1回は、COP開催地で開催)

開催地が決まっていれば、交渉団の方も余計な心配をする必要もありませんし、仮設で無く常設の会場を設置しても良い訳です。毎回、ボランティアを募る必要もなく、運営レベルは高度に維持されるのでは無いでしょうか。

世界を転戦するF1サーカスも批判に晒されており、カーボンニュートラルを宣言し、アニュアルレポートをリリースして、何とか継続できる道を模索しています。

五輪のように、開催意義・存在意義を問われている例もありますよね。

あくまでも個人的見解ですが、環境に身を置く人間として問題提起したいと思います。

次回は、勝手問題提起、第2弾をお届けします。
誰かを攻撃する意図は全くありません。
悪しからず、ご了承くださいませ〜




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園田隆克@GHG削減サポーター
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