SBTi参加企業数アップデート
前回報告時(2022年4月23日)から早くも2ヵ月経ってしまいました。
Net-Zeroをコミットする日本企業も、ようやく現れ38社。
味の素、アシックス、アスクル、富士通、JAL、花王、キリン、NEC、NGK、ニコン、日産、野村総研、NTTデータ、リコー、セコム、積水ハウス、住友林業、サントリー、武田製薬などなど。
およそ、環境先進企業と目されている企業が並んでいます。
が、まだ、認証には至っていないもよう。
これは、多分にSBTi側の要因があると思われます。
というのも、今年に入ってから、審査が滞っているようなのです。
つまり、2021年10月にNet-Zero Standardをローンチしてから「想定外」の申請があったようで、通常1ヵ月以内であったところさばききれていないとのこと。現在キャパを増やしているものの、最大半年程度の遅れ可能性があるとか。
「コミット」というのが、「この後2年以内に目標設定しますよ」という参加表明数で、「認証済み」というのが、SBTiによって審査されて、その目標が妥当であると認証された企業数です。
コミットした企業がすぐに目標設定しているとは言えませんが、審査フローが順調であれば、コミット数に比例して認証数も増えるはず。
それが確かに、2021年10月以降は傾きが急になっている一方、認証数の傾きは相変わらず。ただ、5月からは急上昇してますので、ここでようやくキャパ拡大が効いてきたのでしょうね。
ということで、Net-Zeroの目標設定が済んでいるのであれば、日本企業もほどなく認証が得られるようになるでしょう。
なお、私がこちらで紹介しているデータは、全てSBTiのウェブサイトで公表されているものです。コミットしている企業、認証済みの企業は、企業名がちゃんとリスト化されています。
参加企業でなくても、誰でも検索できます。(内容は見れませんが)
CDPでも同様。(一部提出企業でないと参照できないものもありますが)
「第三者検証」を受けているようなものですから、取引先やステークホルダーの信用も確かなものになるはず。また、SBTiやCDPはメルマガや公開セミナーなどで、現状を幅広く発信しています。
加えて、目標がSBTi認定を受けていると、CDPの基礎点が上がります。
Aリスト入りを目指す企業では、これはマストになっています。
費用が発生してしまいますが、金銭に代えがたい「信用」を勝ち取ることができますよ。(中小企業向けは、ディスカウントもあります)
まずは、「コミット」してみませんか?
自分で自分にプレッシャーをかけて、チャレンジしていきましょう。