COP29の歩き方(2)〜バクーの街は「若草色(COP)」一色
COP参戦記を、前回からお届けしています。
第1回目は、ホスト国「アゼルバイジャン」について、過去に訪問した時の写真を使いながら、概要のご案内を行いました。
2012年のものなので、現在とは似て非なるもになっているかもしれませんが、ご容赦を(^_^;)
2回目は、12年ぶりに降り立ったヘイダル・アリエフ国際空港からのお話。
アゼルバイジャンを代表する国際空港とは言え小さい空港なので、迷うことなく入国審査を通過し、手荷物を無事受け取り(福岡から羽田〜ドーハ〜バクーだったので心配でしたが)、空港の外へ。
前回訪問時は、ほとんどカードが使えなかった記憶があるので、そこそこ両替しておきました。結果から言うと、ほとんどOKだし、COP会場にもキャッシャーがあったので、安心して引き出せる環境は整っていましたが。(市中のATMは、やはり、吸い込まれそうで怖かった)
期間中のホテルは、全てCOP事務局がコントロールしているようで、指定のサイトからしか予約を受け付けないシステムとなっていました。
で、それで予約を取ろうとすると、10月上旬でしたが、何と軒並み1泊10万円以上!5泊する予定なので、それだけで50万を超えてしまいます。フライトはマイルで手配できたものの、それだけのコストをかけて行く意味があるのか?と、パスを「pass up」することが頭をよぎりました。
ですが、持つべきものは友。
懇意にしていた、アゼルバイジャン大学の日本語学科の先生にお願いして、1泊約8,000円という激安(!)の民泊を手配してもらうことができました。
バクー市内へは、空港からバスで約30分。24時間、1時間に1本運行されている模様ですが、COP期間中は、市内の”28 May metro station”へは10分間隔、”Ahmedli” metro station”運行され、しかも「無料」でした。
というか、こちらのパスさえあれば、メトロ(地下鉄)も乗り放題。
5日間通勤しましたが、非常に助かりました。
ちなみに、タクシー(Bolt/Uber)もCOP仕様がありましたが、こちらは無料では無かったようです(^_^;)
到着したのは、11月12日の夕方でしたので、宿の鍵を受け取って荷物をデポした後、会場へ。ちなみに、空港から直行バスが出ていますので、一般の方はこちらが多かったでしょうね。
さて、会場となったのは欧州五輪の行われた「バクー・オリンピック・スタジアム」で、最寄り駅は「Kologhlu」駅。
会場周辺はもちろんのこと、メトロ駅周辺や構内、空港などなど、まさにバクーはCOP一色。そして、ボランティアの方々の数の多さとそのレベル。
私は初参加なのですが、毎年参加されているWWFJの山岸さんも、「会場のボランティアの方々の親切さと優秀さは、これまで行ったCOPの中でも群を抜いていました」と、感心されていました。
実は、学生との交流会を企画しようとしていたのですが、COP期間中は、臨時休講となっていたようで断念せざるを得ませんでした。ただ、この配慮のために多数の学生がボランティアに参加していたようです。この経験が、将来のアゼルバイジャンを形作る原動力となってくれればと期待したいです。
「Kologhlu」駅からは、無料のシャトルバスで向かいますが、期間中は10分おき(深夜は15分おき)に運行されています。交渉団は深夜まで会場に入り浸りますので、当然の配慮なのですね。
ちなみに、COP20リマ会議に参加された交渉官で、あまりの疲労で、ホテルまで辿り着けず、路上で寝込んでしまった方もいらっしゃったとか…
ということで、会場に着く前までで長々となってしまいました。
次回は、実際の会場の様子をお届けしたいと思います。