あなたにはわかるだろうか
とおい引き潮の砂の一粒を
おおう天幕のその外側を
すべての目覚めは眠りの中
狂った方位磁石の正しさを
AとDは繋がらない
Uと立方体が積み重なる
何かの群れ
そのふりをした者たち
思い出の氾濫は無いに等しい
ピラミッド
きっとあなたは知っている
どこか
とおい部屋の
とおい扉がノックされる
その音を確かに聞いている
ねえ、君が本当に望むなら
それが本当にわかるはず
ねえ、名前はもう無いね
さんざめく追憶の木漏れ日の下で
私たちはそれを分かち合った
ねえ、忘れているの?
ねえ、気づかないふりをしている