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私を編み直すサウンドスケープとは何か⑤変わらない世界

 東日本大震災以前に住んでいた神楽坂界隈の記録写真を動画にして、偶然にも震災直前に3本だけアップロードしていた。久しぶりに視聴すると、中には懐かしい「新宿の目」も写っている。子育て中に通った新宿御苑や代々木公園の長閑な風景は、原発事故後に「失われてしまった時間」の記録だとも思うが、自分が知覚した世界のサウンドスケープはその後の気付けば13年の実践研究を経ても結局何も変わっていないと驚いた。編み直したのは「言葉」だけで、世界はずっと変わらない。
 2000年代はまだスマホが無かったのでデジカメやトイカメラで撮影している。我ながら(ある意味で)無駄なショットが無いと感じる。世界に集中している。しかしこの動画、震災後の引越しでプロバイダーを変えてしまい中に入れない。YouTubeが無くなるまではこのままだろうが、手元にオリジナルが無くダウンロードしたい。。自分の作品でも違法になるだろうか?

明治神宮の森で

 ちなみに作品シリーズ名「peace and quiet」は、シェーファーが『世界の調律』の中で「世界中にある言葉」として紹介していたので引用した。後にケージの『サイレンス』の中でも紹介されていることに気づいた。日本語のニュアンスだと「嵐の前の/後の静けさ」と言ったところだが、「平和と静寂」と直訳される事が多い。

○Youtube動画はこちらからご視聴できます。

明治神宮の森で

 音楽CD『青い花』2000より
 『静かな生活』作曲/ピアノYuko Sasama
        尺八/Ryozan Sakata(坂田梁山)


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