【製作中】フジミ 1/24 VW GOLF GTI (mk2) その2
引き続き、フジミさんの VW GOLF GTI mk2 の製作です。
さて、GOLF GTI といえば赤いライン。いや、GOLF以外でもスポーツモデルというと赤い加飾が入っているものがありますが、スポーティー→赤というイメージなのでしょうか? 某イタリア車のせいでしょうか(笑)
冗談はさておき、カーモデルで細いラインを作る場合、いくつか方法があります。
・デカールを貼る
キットにデカールが付属している場合はそれを貼る、なければ市販のラインでカールを使う、といった方法です。長めのラインでカールとなると貼るのにそれなりの練習が必要です。苦手です(笑)
・マスキングテープを塗装して貼る
デカールがない場合に取りうる代替案としては、細切りのマスキングテープを塗装して貼る、という手もあります。デカールに比べて厚みが出てしまうのが難点。
・塗装する
マスキングして塗装でラインを作るという方法では、細いラインを正確にマスキングする必要があります。直線ではなく曲線となるとマスキングの難易度も上がってしまうので、これも簡単とは言えません。
GOLF GTI で赤いラインがはいっているのは、フロントグリルの周辺、バンパー、サイドモールの上辺となっており、比較的直線が多いので、まだ気が楽です。
今回は塗装でなんとかしてみます。ラインを後から塗るのではなく、ラインをマスキングしておいて、周囲を塗装することでライン部分を残す、という手順になります。
まず、サフ。赤を塗るのでピンクサフを吹いています。
次にラインの色を塗っていきます。今回は クレオスのキャラクターレッド(108)を使います。少し朱色っぽい赤です。
実際に赤が必要なのは細いライン上の部分だけですが、今はマスキングもしないで全体をばさっと赤で塗ってしまいます。部分的に塗ってあとで段差が出ても嫌なので、いっそのこと全部塗ってしまう方が楽です。
そして、赤いラインになるところを極細マスキングテープでマスキング。通常のマスキングテープを細切りしてもいいですが、ラインが歪むのもいやなので、私はこういう時にはこちらのマスキングテープを使っています。
今回は0.3ミリのマスキングテープを使用。引っ張ると簡単に切れてしまうので慎重に貼らないといけませんが、一定幅のラインで確実にマスキングできるので重宝しています。
マスキングが完了したらここで上から黒を塗装するのですが、ここで使う黒はクレオスの水性ホビーカラーの黒を使います。水性ホビーカラーを使う理由は、失敗した時に簡単にやり直しができるからです!
水性塗料をきれいに落としてくれる魔法の液体がこちら。
ちなみにバスマジックリンではダメらしいです。
ラッカー塗料を落とすにはアルコールやシンナー等で落とさなければなりませんが、プラ地そのものを痛めてしまったりする場合もあるので、気軽にとはいきません。
その点、マジックリンはラッカー塗料には全く影響はなく、水性塗料のみをきれいに落としてくれて、しかもプラ地にも影響なしという手軽さ。赤をラッカーで塗って、黒を水性にしておけば、マスキングを失敗してもマジックリンを綿棒につけて擦ってやれば落ちますし、漬け込んで全部落とすのも簡単です。
ラッカー塗装やプラ地を痛めないという特徴は、カーモデルを作る時に結構なハードルと思われる窓枠の塗装や、窓ガラスの周囲の黒塗装をする時にも役立ちます。失敗しても何もかもやり直しになったり、クリアパーツが痛んだりすることもなく、修正が可能です。窓枠を塗装するときにはぜひ水性塗料を使ってみてください。ストレスが本当になくなります。
そんなわけで、赤く塗った部品をマスキングして、その上から黒を塗ったものがこちら。
仕上げにセミグロスクリアを吹いて調子を整えれば出来上がりです。
ちなみにボディの塗装も進めました。色はシルバー。フィニッシャーズのファインシルバーの上から、同じくフィニッシャーズのホワイトパールを重ねています。ホワイトパールを重ねることで、シルバーの黒み成分が弱まって柔らかなシルバーになります。これは個人的にお気に入りのシルバーの塗り方となっています。
ただいま、オートクリアを吹いて乾燥中です。オートクリアの説明書には1:2.7で薄めて使う、と書いてあるのですが、自分のエアブラシの吹き方ではどうも厚みを出して塗るのが苦手らしく、1:2.7で薄めたものを塗るとなかなかクリア層の厚みを出せなくて、結局研ぎ出しの時に地を出してしまう事故が多発してしまっていました。
今回は1:1.5の希釈で、少し濃いめのオートクリアを塗ってみました。この後研ぎ出しの時にその効果がわかると思います。うまくいってるといいのですが。
余談ですが、塗料を希釈するとき「1:2に薄める」のと「2倍」に薄めるのは違います。「1:2に薄める」のは塗料1とシンナー2で出来上がる量は3です。「2倍に薄める」のは塗料1とシンナー1で出来上がる量は2です。ご注意を。
フィニッシャーズカラーは、塗料が非常に濃いので、通常1:2.7で薄めるのが基本となっています。基本的にはフィニッシャーズカラーはエアブラシ専用です。筆塗りすることはありません。タミヤ、ガイアやクレオスの塗料は筆塗りする場合はそれほど薄めずに使いますが、エアブラシを使う場合は1:1.2くらいで薄めています。
そんなわけで、クリアの乾燥待ちの間にシャーシーと内装の組み立てをしてしまいましょう。
ではまた。
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