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【ないから作る】 Triumph TRシリーズ (2024/2月号)
トライアンフといえば、現在ではバイクメーカーの名前として知られていますが、トライアンフは自動車メーカーでもありました。現在はもう自動車メーカーとしては存在しておらず、「Triumph」の商標はBMWが所有しているそうです。
さて、当然のことながら、現状それほどポピュラーでもないクラシックカーのプラモデルが市販される確率は低く、TR3のプラモデルがかろうじて存在している程度です。しかしながらTRシリーズだけでもTR1からTR8まで存在しており、他にもGTやSpitfireなど魅力的な車種がたくさんあります。カーモデルを作ることを趣味にしている者としては、市販されていない車種はひたすら販売されることを夢見て待つか、プラ板とパテでイバラの道を進むかどちらかでした。
「はじめに」の記事で触れた通り、その壁を打破したのが3Dプリンターです。慎重に細かい改造部品を作り知見を積み上げつつ、ついにフルスクラッチで制作に挑んだものがこのTriumph TR6になります。
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出力は全てQholiaというFDMタイプの3Dプリンターで行っています。エンジンレス仕様で現状約80パーツほどになっています。パーツをまとめて一気に出力したいところですが、部品をきれいに出力するには向きを調整する必要があったり、サポート材の関係でまとめられないものがあったりで、この部品数になっています。どうせならと実車の部品分割に寄せて作ることで、組み立てが実車さながらになるという副次効果を得られました(笑)
モデリングはBlenderで行っています。エンジン、ギアボックス等の内部構造も一応作ってはありますが、いきなりここまでやると終わりが遠くなるので、シャーシは一旦簡易版を作って、とにかく一度最後まで組み上げることを目指しています。
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そんなわけでTR6はおおよそ組み上がり、サフを吹いている段階です。
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TR6の出力を進めつつ、モデリングはTR4の方を進めています。
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TR4は、TR4、TR4Aとバリエーションがあり、TR4はシャーシーがTR3と共通、TR4Aは、TR5、TR6とシャーシーが共通となっていて、こちらはTR4A仕様でTR6のシャーシーを流用しています。ボディももう少し流用できるかと思ったのですが、ドア以外全て作り直しになりました。
TR4はモデリングはほぼ終了、パーツを出力しては調整しつつ組み立てを行なっている段階です。
3月中にはTR6を塗装して組み上げるところまで、TR4はパーツ出力を完了、TR3のモデリングを開始したいと思います。
ではまた。