【ないから作る】 Plymouth Valiant 1971 (2024/11月号)
今月のお品書きです。
パネルを分割しつつ内側を作る
先月までは、まだボディは一体で作っていましたが、フェンダーやドアなどそれぞれ分割していきます。また、車内のフロアパネルを作っていきます。
フロントエンジンベイ、車内、トランク内と作っていきます。
ドアフレームを作る
2ドアの車は前にヒンジさえ作れば片側のドアは1枚だけで、構造的には比較的簡単ですが、4ドアとなると前後にドア2枚なので、前のドアのすぐ後ろに後ろのドアのヒンジを置かないといけません。
実際のところ、開閉できる4ドアを作るのは初めてなので、慎重にモデリングを行いました。
まずは、ドアの内側のピラーです。市販のキットではドアは開閉せず、ボディは全体で一体化されているので省略されがちですが、中央のBピラーが必要です。またAピラー(前のピラー)の内側、下側も省略されがちで、しかも資料が少ない…
なんとかレストア動画を食い入るように見つつできた内側フレームがこちら。
インテリアを作る
直線的なので、比較的作りやすいダッシュボード。固定するための仕組みは後回しですが、ドアやAピラーとの兼ね合いがあるので、とりあえず仮置きしておかないと調整できないので先に作っておきます。ステアリングもつけました。
続いてフロントとリアのシート。
資料を検索していると、フロントのベンチシートは背もたれが2分割のものと、完全に繋がっているものと両方見受けられます。この辺は好みの問題なのでしょう。とりあえず両方作りましたが、映画『激突』の登場車は分割タイプのようです。
4ドアをマジメに作る
仮置きですが、前後ドアのヒンジ位置を決めていきます。これも市販のキットでは省略されがちなドアの断面を作りつつ、インテリアパネルも作っていきます。
そして開閉してみた様子がこちら。
窓ガラスを入れるための桟もつくりました。これをきちんとはめるために結局A/B/Cピラーを作り直す羽目になりました…
リアの足回りを作る
リアサスペンションはリーフスプリング形式です。この部品はTR4を作った時のものを流用しています。当然サイズはちがうのですが、実は一計を案じてありまして、ジオメトリノードを使って長さが可変の部品を作れるようにしてあります。この辺は別記事で解説したいと思います。
デフ周りもTR4から借り物を配置。排気管を作るために周辺の状況を決めておく必要があったためです。ドライブシャフトを避けるようにグニャっと曲げないといけないのですが、他にもうちょっとシンプルな配管できなかったのかなぁ…
ちなみに燃料タンクは、スペアタイヤのハウジングに食い込むような形状をしています。
これも周辺にいくらでもスペースありそうなのに、なんでこんな形にしたのかなと思う形状。
フロントグリルとバンパーを作る
いよいよ車の顔となるフロントグリルを作ります。
バンパーも併せて作りました。
リアバンパーとブレーキランプも作りました。ちなみに「Brake Lamp」で検索してもほとんど目的の資料は見つかりません。英語圏でのこの部品の呼ばれ方は「Tail Light」です。
このあとは
まだエンジンは作っていませんが、資料は色々と集めてあります。V8エンジンと「スラント6」と呼ばれるシリンダーを傾けて配置した6気筒エンジンの2種類があるようで、両方作りたいところですね。
とりあえずはエンジンのモデリングをする前に、一度ここまでのデータをプリント可能データにしていく作業をしようと思います。部品の隙間や、ダボホゾ構造を仕込んで組み立て工程を決めていく作業となります。そしてテスト印刷をしているうちにエンジンのモデリングをしていきます。
では、また。