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メニカン(メニー・カンファレンス)は、建築・デザインに関わる研究者・実践者によるメディア・プロジェクトです。 運営メンバーはこちら → https://confmany.asynk.jp/

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メニカンは「デザイン・建築・都市の現在にまつわるセッション」を掲げるデザイン・建築批評同人です。 このサークルは、メニカンをご支援いただける方むけに開設されたものです。サークルでは主に活動報告を行う予定です。 ひと月分でもご支援いただけると、大変ありがたいです。よろしくおねがいします。 【特典】 有料記事6本を、メールにてプレゼントさせて頂きます(1200円相当。noteの"有料記事プレゼント機能"を使用します)。

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海外若手建築家勉強会レポート4

筆者:寺田慎平 第4回をむかえた「海外若手建築家勉強会(仮)」。今回は石村さんの発表をレポートします。 -レポート1 「イメージの建築」- - レポート2 「貧しい建築」- -レポート3 「ロッシらしさを感じる建築」- 石村さんはishimura + neichiとして設計活動を行なっています。北千住の《元町倉庫》に事務所を構えていて、そこで設計活動をどうまちへ開いていくかを模索している様子を、SNSなどを通じて知っている方も多いかなと思います。 今回石村さんから

    • 海外若手建築家勉強会レポート3

      筆者:寺田慎平 遅くなりましたが、「海外若手建築家勉強会(仮)」第3回のレポートになります。 -第1回のレポート- -第2回のレポート- 今回の発表者は佐伯さん。ゲンスラーに勤務しながら、個人での活動も時折されています。大学の時から付き合いがあること、それからtwitterでたびたび海外若手設計事務所を紹介していることから、今回発表をお願いしました。 今回佐伯さんから提示いただいたテーマはズバリ「アルド・ロッシの影響を感じさせる海外若手建築家」。前回の大村さんの発表

      • メニカンbiweekly#7 短編について3 - 現場と短編 -

        とある連載の続き*1のようなテキストになってしまうかもしれませんが、こうも現場にいる時間が長いと、現場の状況を目の前にしながら、あたまはそこを離れて、何か少し別のものについて考えてしまうこともあります。現場にてふと意識が向かう、断片的で、無意味で、それでもなんとなくまとまりのある思考。短編集のように、別々の事柄について、それらが何か関係があるかもしれないように、書き記しておこうと思います。 *1 - 「みえない線について現場から考える」では、「現場」という不思議な環境のなか

        • ULTRA STUDIO/LANDSCAPE GOES DOMESTIC展評スケールレス・スケール

          スケールレス・スケール 執筆:谷繁玲央  すかっとした展示だ。模型があり、図面があり、写真があり、建築家による一般的な展示の形式を踏襲している。しかし、そこには彼・彼女らが手掛けた建築の姿もこれから建てる予定の建築の姿もない。ULTRA STUDIOのLANDSCAPE GOES DOMESTICは、展示自体が作品であって、展示全体で建築のイメージを構成しようという試みだ。 筆者撮影  根津the 5th floorにてが10月9日から10月23日土曜日まで開催されてい

        海外若手建築家勉強会レポート4

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        記事

          集まってつくられるイメージ

          執筆:福留愛  今回、メニカンの新しいVI(Visual Identity)を3D・グラフィックデザイナーのKAKUさんにデザインしていただきました。KAKUさんは普段、3Dを使ったグラフィックデザインやモーショングラフィックを制作しています。 VIとは・・・ ブランドシンボルやロゴデザインなどを中心にブランドカラーやサブカラーシステム、サブグラフイック、指定書体など、ブランドを象徴するデザイン要素一式を総称してVIと呼びます。VIシステムといった場合には、これらの展開方

          集まってつくられるイメージ

          メニカンbiweekly#6 絵を持ち帰るための器 −《奥誠之個展 -小さな部屋に絵具を渡す-》展示什器−

          執筆:橋本吉史 カバー写真撮影:奥誠之 今回のbiweeklyの記事では、今年の春に僕が制作した《奥誠之個展 -小さな部屋に絵具を渡す-》(展示期間:2021.03.13-21 会場:room&house 企画:佐藤熊弥)の展示什器について紹介する。展示風景が奥誠之のウェブサイトで公開されているので、この記事と一緒にご覧いただきたい。 美術館やギャラリーに行くことが好きであっても、絵を買い、自分の家に飾ることを考える人はその中のごく一部に限られると思える。美大を卒業した僕

          メニカンbiweekly#6 絵を持ち帰るための器 −《奥誠之個展 -小さな部屋に絵具を渡す-》展示什器−

          メニカンbiweekly#5 短編について2 - それなりのまとまり -

          執筆:寺田慎平 圧倒的な現実の波を見据えながらも批評とは、各建築に託された使命を読み取り、その言葉を未来へ届ける行為であり、おのずとモラルを掬うべき岸辺に立つのだ。 (松山巌「モラルなんて知らないとうそぶく前に」) 本に触れ合う時間が少なくなってきた自分への処方箋として、短編集を手にとるようになったわけですが、この夏は現場もはじまり、短編でさえもなかなか手をだせずにいます。 それでもゆっくりと読み進めながら、かばんのなかでぼろぼろになりつつあるのは『ポストコロナのSF』(

          メニカンbiweekly#5 短編について2 - それなりのまとまり -

          メニカンbiweekly#4 マンション建築の系譜学2「椎名町アパート」

          筆者:谷繁 玲央 往年のマンションを巡るシリーズ第2回は超高層マンション建設の先駆けとなった《椎名町アパート》を取り上げます。 《椎名町アパート》は鹿島建設の社宅として1974年建設され、現在も利用されています。現代の私たちからすればなんてことのないマンションのようにも見えますが、鹿島建設が会社の威信をかけて鉄筋コンクリート造の超高層に挑戦したのがこの《椎名町アパート》です。建設にあたっては《霞が関ビル》(1968)に携わった武藤清と二階盛が技術開発を主導しました。《椎名

          メニカンbiweekly#4 マンション建築の系譜学2「椎名町アパート」

          ビアトリス・コロミーナを全部読む  第2回 「性・嘘・装飾 −アドルフ・ロースとグスタフ・クリムト−」

          筆者:橋本吉史 前回の記事はこちら 今回取り上げるのは、「性・嘘・装飾 −アドルフ・ロースとグスタフ・クリムト」(2010年)である。 原題:Beatriz Colomina, 'Sex, Lies and Decoration: Adolf Loos and Gustav Klimt', Thresholds, 2010, No. 37, pp.70–81. この論文が掲載されている『Thresholds』誌は、MIT(マサチューセッツ工科大学)の建築学部が年に1回発

          ビアトリス・コロミーナを全部読む  第2回 「性・嘘・装飾 −アドルフ・ロースとグスタフ・クリムト−」

          海外若手建築家勉強会レポート2

          筆者:寺田慎平 先日レポートを公開した「海外若手建築家勉強会(仮)」の第2回を早速開催しましたので、こちらも活動アーカイブとしてレポートします。 - 第一回のレポート - 今回の発表者は大村さん。GROUPとnoteseditionを共同主催しておりますが、何より彼のことはブログを通じて知っている人も多いのではないでしょうか。 この勉強会の発端はメニカンメンバーの中村くんとの会話からだったのですが、実はそのきっかけとなる建築家も、大村くんが記事にしています。 彼女のス

          海外若手建築家勉強会レポート2

          ビアトリス・コロミーナを全部読む     第1回 『マニフェスト・アーキテクチャー −ミースの亡霊−』

          執筆:橋本吉史 日本の建築学科の中で工学的な研究に勤しんでいると、時折刺激ある文芸的な文章に触れて感化されてしまうことは少なくない。今回扱う建築史家・建築理論家ビアトリス・コロミーナ(1952-)はその代表格といえよう。 邦訳書の出ている『マスメディアと近代建築』を読んだ時、メディアやジェンダー論的な視点から近代建築史を読み解く鮮やかさには感銘を受けた。そこから、常々訳されていない彼女の文章も読んでみたいと思っていたのだが、ついぞ今迄手をつけることはなかった。 しかし手

          ビアトリス・コロミーナを全部読む     第1回 『マニフェスト・アーキテクチャー −ミースの亡霊−』

          メニカンbiweekly #3 ばらばらの物語をつなぐ道 −三部作を成立させるものについて−

          執筆: 福留 愛 先日、イランの映画監督 アッバス・キアロスタミ(Abbas Kiarostami)による「The Koker Trilogy (a.k.a ジグザグ道三部作)」を観ました。映画の三部作というものを今まで観たことがなかったので、何をもって”三部作”というものが成立するのか気になって観始めました。 3作ともカスピ海近辺のコケールという街が舞台で、時間は1作品目→2作品目→3作品目の順に流れ、2では1がフィクションであること、3では2がフィクションであることが

          メニカンbiweekly #3 ばらばらの物語をつなぐ道 −三部作を成立させるものについて−

          海外若手建築家勉強会レポート1

          筆者:中村健太郎 メニカンではときおり、案のエスキスや相互の作品批評のかたちで、ちょっとした勉強会が立ち上がることがあります。活動アーカイブの意味もこめて、先日行った「海外若手建築家勉強会(仮)」の様子をレポートしようと思います。 それぞれが注目している海外建築家の紹介を通じて、いまの建築界の動向についての見立てを共有しよう──という目論見のこの勉強会は、僕と寺田さん(メニカン)のやりとりから企画され、GROUPを主宰する大村高広さんにお声掛けすることで形になりました。勉

          海外若手建築家勉強会レポート1

          メニカンbiweekly #2 短編について1 −短編「集」という形式−

          執筆:寺田慎平 最近は、短編ばかり読んでいます。 働きはじめたころは、学生のときのように、本に触れ合う時間がなくなっていたのですが、これではまずいと思い、比較的サクッと読める小説の、特に短編がむいているということに気づいたのが発端です。 ただ考えはじめてみると、短編には長編にはない魅力があって、そこには前々から惹かれていたように思います。 たとえば10代のころに知って以来、梶井基次郎の作品にはずっと魅了されつづけていますが、(自分の知るかぎり)彼の作品には短編しかありませ

          メニカンbiweekly #2 短編について1 −短編「集」という形式−

          Many Chain letters (5-6通目) | 「住宅の庭」

          「Many Chain Letters」、今回は前回に引き続き「住宅の庭」をテーマとした寺田・橋本による往復書簡の5〜6通目を公開します。文中で紹介した建築作品の平面コラージュも制作しました。 5通目 橋本さんへ  前回までは橋本さんの問題提起、どうしようもなくうまれてしまう「庭」(と呼べそうなもの?)の存在を、《コート・ハウス》(松岡聡・田村裕希,2018年)や《西所沢の住宅》(佐藤光彦,2001年)、《代田の町家》(坂本一成,1976年)や《中野本町の家》(伊東豊雄,

          Many Chain letters (5-6通目) | 「住宅の庭」

          メニカンbiweekly #1 マンション建築の系譜学1「東神奈川トーカイプラザ」

          この度メニカンでは、これまでの書評などのテキストに加えて、よりコンパクトなテキストや、メンバーによる隔週報を定期的に公開することになりました。より気軽に書いて、より気軽に読んでもらえるための試みです。 ぜひよろしくお願いします。 ------------------------ マンション建築の系譜学1「東神奈川トーカイプラザ」 隔週で公開するメニカンbiweekly初回の担当は谷繁です。ここで往年のマンションを巡るシリーズを試験的に始めたいと思います。 まず先日調査で

          メニカンbiweekly #1 マンション建築の系譜学1「東神奈川トーカイプラザ」