見出し画像

「井の中の蛙大海を知らず」

こんにちは。迷える専業母ちゃん、confeito37です。

専業母ちゃんの道を自ら選びながらもやっぱり仕事がしたい私は、今後の方針についてずーっと考え続けていました。そんなある日出会った本やセミナーで、目から鱗がポロポロと剥がれ落ち、まさに自分は「井の中の蛙大海を知らず」が過ぎるなと痛感し、それから仕事に対する考え方が大きく変わりました。今回はそんなお話を書き連ねます。

大っぴらにできなかった仕事上の不満

私は言語聴覚士という医療の国家資格を持っています。日本では、医療の国家資格があれば就職先に困ることはなく、収入も生活に困らない程度は確実に得ることができるので、「安定している」というイメージがあります。それは事実なんですが、賃金が大抵は低く抑えられているのと、個々の能力に応じた給与を求めることが(経営と慣習の両面で)できないので、病院で働き続けていても、高い収入を得ることはできません。私が一番納得いかないのは、学歴(修士や博士)・実績(学会発表や論文投稿、院外での講演など)・職業上の認定資格(東京などで行われる研修に参加、費用は交通費と滞在費も含めて自己負担)といった、個人の価値を高める要件が給与に反映されるような仕組みが存在しないのに、業界全体としても雇用先からも、高いパフォーマンスを求められるということでした。要求に応えるべく自分でお金を出して得た知識やスキルが、職場にタダで吸い上げられてしまう。病院に勤務している時はそんな不満を持っていました。

「意識革命」をもたらした本との出会い

長男を出産してしばらく、仕事を離れてからもその思いは燻っていて、でも仕事はしたいし、どうしたらいいのかな、と考えても考えても納得できる答えは見つかりませんでした。そんな時に出会った本が、こちら。

著者お二人とも、作業療法士というリハビリ職かつMBAホルダーで、現在は病院や福祉施設へのコンサルティング業をされているそうです。この本では、医療職が持つ不満や不安に理解を示しつつ、「現状を打破したいのであれば、自分に足りないこと・得意なことをしっかりと見極め、社会のニーズを細かく分析した上で、積極的に自分の世界を広げていくべき!」というようなことが、経営学的な観点を踏まえて書かれています。知識のある人たちには真新しい情報はないのかもしれないけど、私にとってこの本はアイオープナーで、自分の価値を収入に反映させるにはビジネスの知識が不可欠である、社会から見た自分の職業の役割と可能性をよく見極める必要がある、ということを痛感しました。この本を読んでから、職業的な価値・個人としての価値・ニーズをよく見つめなおして、自分なりに納得のいく仕事を作り出していきたいと思うようになりました。

やりたいことは自分で開拓する、という意志を持て

上記の本を読んでから、今まで見向きもしなかったビジネス書に興味を持つようになったり、所属先を持たずに働くということを意識したりするようになったものの、やはりまだ具体的なイメージは掴めませんでした。特に心配だったのは、フリーランスで活動するとして、確実に収入を得ることはできるのだろうか、という強い不安がありました。そんな時、東京と大阪を行き来しながらフリーランスで言語聴覚士の仕事をされている方が、ご自身のノウハウを教えるセミナーを開催するとtwitterで知り、即申し込みました。

このセミナーを開催して下さった福原桃子さんは、ビジネスマインドをしっかりと持っている方で、いかに収入を安定させるか、それを実現するにはどのような行動が必要か、ということを深く分析し実行されています。福原さんはそのノウハウを丁寧にわかりやすく、本当に細かなところまでシェアして下さって、「こんな働き方を実現している言語聴覚士がいるんだ・・・!」と驚くことばかりでした。福原さんのお話を伺っていて一番感心したのは、彼女の営業のセンスです。セミナーに参加した直後は「営業なんてやったことないし、私にはハードルが高いな」と怖気づいたのですが、フリーランスで仕事をするということは、それぐらいの覚悟と実行力がなければ、持続可能な仕事にすることができないのだと考え直しました。福原さんのセミナーを通じて、自分が活動する分野や場を自分で開拓していくという気概で準備を進めていこう、という気持ちをが固まっていきました。



本もセミナーも、もっと早い段階、就職して5年くらいで出会いたかったけど、だいぶ歳を重ねた今だからこそ落ちていく鱗があるかもしれない、と前向きに考えることにします。しかし、世の中には学ぶべきことがたくさん溢れているというのは、いくつになってもワクワクしますね。

それでは、また。Have a good one!

いいなと思ったら応援しよう!

confeito37
サポートは、今後フリーランス言語聴覚士として活動するための教材や書籍の購入に充てたいと考えています。どうぞよろしくお願いします!