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未来を生き抜くために必要なこと―親から子へ伝えたいメッセージ
みなさんは、お子さんからこんな質問をされたらどう答えますか?
「パパ、なんのために勉強しなければいけないの?」
「パパ、なんのために大学に行くの?」
私は小さい頃、親から「たくさん勉強していい大学に行け」「大学に入ったら思いっきり遊べ」と言われて育ちました。昭和の時代には、「いい大学に行けば就職に困らない」という方程式があったのだと思います。
ですが、社会人として25年を経た今、時代の変化もありますし、自分の子どもには違うことを伝えたいと感じています。(まだ実際に質問されたわけではありませんが……)
ある経営者の集まりで、この質問を実際に子どもから受けた方の答えが印象的でした。
「20年後、30年後の世の中を考えるために大学へ行くんだ。
世の中は30年もすれば、今ある仕事の多くがなくなっていく。
目先のことだけでなく、未来を考える時間と環境を持てるのが大学だ。」
なんてカッコイイ答えなんだろう、と思いました。
どちらの親心にも共通するのは、「社会に出たときに困らないように」という願いです。ただ、「何を学ぶのか」「何のために勉強するのか」という動機付けができると、子どもは伸びる気がします。
人は基本的に、誰かの役に立つことで幸せを感じ、それを通じて収入を得て生きていくものだと思います。そんな価値観を、子どもたちにも早い段階で身につけてもらいたいと感じました。
思い返せば、私も大学時代(1996-2000年)に「インターネット」に出会い、インターネットはこの先当面無くならないだろうという先読みがあって、インターネットのシステム開発を行う会社を立ち上げたというのがあります。
とても意味のある大学4年間を過ごしていた気がします。
ちょうどそんなことを考えている中で、とても良い本に出会ったので紹介させていただきます。橘玲著『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』です。
この本は、子どもに教えたいだけでなく、自分自身の考え方を整理するのにも役立つ一冊でした。経験則的に「なんとなくこうではないか」と思っていたことがズバズバ書かれており、非常に納得感がありました。
魅力的なキーワードをいくつか
お金をギブしてもいいときと悪いとき
市場経済以外では、ギブアンドテイクにお金を使ってはいけない
「世界」の仕組みを学ぶ 「貨幣空間」「友情空間」「愛情空間」
楽しいことはすぐに慣れてしまう 限界効用の逓減を理解する
ゼネラリスト戦略 スペシャリスト戦略
人生で大事なことはすべてギャンブルが教えてくれる
金利というタイムマシンを理解する
市場でお金を生み出すには
人的資本を理解する
SNS社会をどう生き延びるかを学ぶ
自分に起きたことは100倍強く感じ、相手に起きたことは100倍弱く感じる
「恵まれていない方が人生は面白い」の法則
『どうしたらお金持ちになれるの?』は、単にお金を増やすテクニックを教えるだけでなく、資産形成の根本的な考え方や、心理学的な要因を深く掘り下げています。本書の核心は、「正しい知識と行動を持てば、お金は誰でも増やせる」というシンプルなメッセージです。
また、世の中はプラスサムゲーム(Win-Winの関係)であるという考え方にも深く共感しました。
ぜひ読んでみてください!