【分析をもっと身近に】第1回フレームワーク解説~3C分析【3分で読めます】
大企業でも中小企業でも個人事業主でも、何かしらの事業を運営することで、利益を上げています。
2020年から始まったコロナ禍により、うまくいっている事業であればよいのですが、雲行きの怪しい事業に悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
大企業であれば戦略を組み立てる部署や担当がおり、現状の事業と並行して事業の見直しや新事業の立ち上げなどもできるでしょう。
ですが、中小企業や個人事業主の場合、担当者や部署がなく、社長や経営陣で現状業務を行いながら事業戦略も考えることがほとんどでしょう。
今回の記事では、どんな事業でも使える「フレームワーク」を用いた事業戦略の組み立て方を複数回に分けて解説していきます。
▼外部環境の把握~3C分析~
最も有名なフレームワークの一つとして、3C分析が挙げられます。
3C分析とは、市場(Customer)・競合(Competiter)・自社(Company)を分析し、事業機会などに関するヒントを把握し、自社の状況に照らし合わせて戦略立案に生かす考え方です。
3C分析を行うことで、新規事業戦略や既存の事業へのテコ入れ、事業機会の発見やお客様の重要購買要因(Key Success Factor)を特定することができます。
・市場(顧客)
3C分析を行う場合、まず初めに市場(Customer)の分析から取り掛かります。市場というマクロな視点と顧客というミクロな視点でそれぞれ分析することがコツです。
市場の状況を把握し、顧客のニーズとウォンツを把握することで、購買までのプロセスや重要購買要因(Key Success Factor)を特定します。
・競合
次に競合(Competiter)の分析を行います。
既存事業や新規事業の中で最も重要な競合になる企業はどこか?その企業の売上やマーケットシェア、製品の特長、経営戦略、独自性、経営資源といったものをわかる範囲で書き出します。
もちろん、社外の情報になるので、正確な内容がわからないということもありますが、可能な限りの情報源を使って情報収集を行います。
・自社
最後に自社(Company)の分析を行います。
自社の持つコンテンツや技術、マーケット内でどれだけのシェアがあるのか、事業の特徴、人的・金銭的コストなどを網羅的に書き出します。
注意したいのが、部署が複数ある場合、他部署の情報を入れ忘れてしまう事です。他部署の情報も集めることで、正確に自社の状況を把握することができます。
・3C分析のやり方
事例(居酒屋の場合)
・市場
└外食の機会が減少している
└お酒離れが加速している
└1組当たりの人数の少人数化
└味だけではなく、見た目を重視している
└店内や接客の雰囲気すべてを評価範囲としている
・競合
└鮮魚やお肉など、多種多様な商品を持っている
└客単価は3500円くらい
└メイン客層は40代男性
└個室のある落ち着いた雰囲気の店内
・自社
└商品数は競合に負けている
└アルコールの出数は少ない
└客単価は4000円くらい
└メイン客層は30代女性
└テーブルのみの店内
・戦略の方向性
①:少人数×女性をターゲットにする
②:商品数では負けているので、”強い”商品を一つ作る
③:誰かに自慢したくなるような料理の盛り付けに変更する
このような簡単な分析だけでも、大枠の方向性を決めることができます。
▼まとめ
ゼロベースで事業の戦略を考えることは膨大な時間と労力がかかります。特に、中小企業や個人事業主ですと、本来やるべき業務を圧迫しかねません。
ですが、こういったフレームワークを使うことで、より素早く次のアクションを考えることができます。
次回は、【PEST分析】について解説しますので、良いと思った方は「スキ」と「フォロー」をお願いします。
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平石 俊介
Shunsuke Hiraishi
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