ミュラーの語る「昨季の3冠、デイヴィス、フリック監督」
—— 以下、翻訳 (インタビュー記事全文)
トーマス・ミュラーは2019/20ブンデスリーガ開幕戦8試合のうち僅か3試合にしか出場していないが、ブンデスリーガ記録となる21アシストとブンデスリーガ、DFBカップ、UEFAチャンピオンズリーグの優勝メダルを獲得して昨シーズンを終えた。
bundesliga.comの独占インタビューで、バイエルン・ミュンヘンの宇宙調査員(神出鬼没な動きでゴールを奪うミュラーの代名詞)が、3連覇を達成したばかりの昨シーズンについて、ハンジ・フリック監督がどのようにバイエルンの選手たちを躍動させたのか、そしてアルフォンソ・デイビスのサプライズについて語ってくれた。
bundesliga.com：2020年のバイエルンミュンヘンにおいて特筆すべき点は何でしょうか？
トーマス・ミュラー：バイエルンの "レジェンド "たちがYouTubeのビデオでこの質問をしていたが、バイエルンのレジェンドとなったマリオ・ゴメスがそれを非常にうまく表現していた。彼は、選手たちが相手をミスに追い込むことを競い合っていると言っていた。これは2020年の我々のサクセスストーリーを総括しており、他の優秀なチームとも一線を画すものだと思う。もちろん、僕らは成功するために常に必要な才能やサッカーのクオリティなどの資質も証明したね。
bundesliga.com：ハンジ・フリック監督がチームやあなた自身に果たした役割とは何でしょうか？
ミュラー：株価に例えれば、ハンジが就任して以降、チームや僕自身の価値は急激に上昇した。タイトル獲得への道のりにおいて僕は多くのプレー時間を与えられ、チームとしての成功を手に入れるための優れたパフォーマンスを数多く見せることができた。特にハンジは、ピッチ上での僕のポジショニングやチームでの役割という点で、とても重要な役割を果たしたと言える。僕らは強いつながりを持っているものの、それはチームとして勝ち続け、僕が好パフォーマンスを出し続けなければ続かないものだと思う。
bundesliga.com：昨シーズン後半戦、どのようにしてこのような成功を収められたのでしょうか？
ミュラー：シーズン後半は驚異的なプレーをした。ブンデスリーガ史上、統計的に最も成功したシーズン後半戦になったと思う。週ごとに波に乗り、相手を圧倒し、何一つそれを妨げるものはなかった。引き分けは1回のみで、そのパフォーマンスを毎週ピッチ上で発揮していた。ロックダウン中にコロナが猛威を振るった後、それはさらに加速した。僕らは本当にお互いに刺激し合い、本当にゾーンに入っていた。それはとても特別なことだったと思うよ。
bundesliga.com：ドルトムント戦はどれほど重要な試合だったのでしょうか？
ミュラー：ブンデスリーガでドルトムントに1-0で勝ったことはとても重要だった。最近の試合では常にドルトムントに勝っているが、ほとんどが非常に接戦となっている。ドルトムントは非常に良いチームで、シーズンの後半戦もかなり良かったので、ドルトムント相手に戦うのはいつも難しい。僕たちの方が若干優れていたため、シーズン終盤にブンデスリーガのタイトルを獲得するのに値していた。しかし、まずはドルトムント戦という試練をクリアする必要があったし、それを成し遂げることができた。ヨシュア・キミッヒの見事なまでの決勝ゴール。これこそが、タイトル争いの決め手になったことは間違いない。
bundesliga.com：今年特に驚いたチームメイトはいますか？
ミュラー：トップレベルのパフォーマンスを発揮する選手がたくさんおり、タイトル獲得だけでなく、あらゆる方面から評価を得られたのも何ら不思議ではなかった。2013年のトレブル達成シーズンですら、レヴァンドフスキがUEFA年間最優秀選手賞を受賞するなど、バイエルンの選手がこれほど話題になったり、受賞したりというのは記憶にない。2013年にはフランク・リベリが受賞したと思うが、現在のように個々の選手が祝福されたことはあまり記憶にないね。昨年シーズン、多くの人々を驚かせ、感動させたアルフォンソ・デイヴィスのように、さまざまなポジションで基準となるベンチマークを設定したことを示している。それはとても特別なことだった。
bundesliga.com：経験豊富な選手がチームメンバーに入っているのはどんな感じですか？
ミュラー：それは楽しく、毎日が大きな責任を感じるものでもある。どこかのクラブで長い経験を積んでいると、あらゆる事をスムーズに向かわせたいと思うのは当然のことだ。そして、何か問題があれば、他のメンバーをサポートしたり、彼らが物事を正しく行なっているかどうかを確認したりする必要があるんだ。とてもやり甲斐があるね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？