ミロ・クローゼ「今後も引き続きアシスタントコーチを続けるのは、正しい道とは思わない」
—— 以下、翻訳 (インタビュー記事全文)
先週の土曜日、アシスタントコーチを務めるミロスラフ・クローゼ氏(42)は、FCバイエルンの首脳陣から別れが告げられた。次期ドイツ代表監督であるハンジ・フリック監督は、彼を代表チームのスタッフに迎え入れたいと考えていると言われる。『キッカー』誌のインタビューで、クローゼ氏は、アシスタントコーチ就任を考えていない理由、そして、当面は全く別のプランを考えていることを明かしている。
クローゼさん、今後のキャリアについてどうお考えですか?
実際、すべてが順調で、基本的には、様々な話し合いがすでにかなり進展していたところだった。しかし、急にある出来事が起こり、今は不本意ながら休養中だ。
休養とは、具体的にはどういうことですか?
始まりは3週間ほど前、突然、足に全く身に覚えのない激痛が走った。そして、FCバイエルンとして隔離合宿に入る直前には、足の痛みがどんどん酷くなってきたので、医師のところに行って詳しく診てもらったんだ。最初は神経の圧迫か何かだと思っていたよ。だが、その診断結果は、私にとって少しショッキングなものだった。
どのような結果だったのでしょうか?
私は足に2つの血栓症を抱えているというのだ。すぐに薬を処方され、医療用ストッキングを渡され、今ではそれを24時間着用している。医者からは、「これは甘く見てはいけない状況だ」とはっきり言われている。ほぼ完全休養というのは、初めてのことだね。ぶつけたり、ジョギングしたり、泳ぐこと、そして何より、サッカーをすることさえ許されない。トレーニングキャンプでは気が狂いそうだったよ。選手のためにボールを蹴ったり、手本を見せることができないんだ.... とはいえ、積極的に何かができるという訳でもない。非常につらいことだよ!ボールが当たらないように注意しながらタッチライン際に立って見ているだけで、どこに走り込むべきかを見せて教えることもできない....。そのため、今は監督の仕事は務まらないし、この状態で務めたいとも思わない。その後の数日間で、私はこうした形でプロチームの監督としてのキャリアをスタートさせたくないと思うようになった。徹底的にできるか、全くやらないかの二択だ。あるいは、もう少し先延ばしにするかだね。今回の一件で、自分の健康が第一であるということが、身に染みて理解できた。今は健康を優先しなければならない時期だ。
現在の体調はいかがですか?
良くなっているね。痛みはなくなったものの、薬を服用したり、医療用ストッキングを履いたりしなければならない。あとは引き続き、これを続けるしかない...。
今後の見通しは?
このあと2週間弱もすれば、より専門的な医者に診てもらうことになる。発症してから4週間になるが、これまでの予防策がプラスに働くことを願っているよ。そうすれば、いつになれば100%の状態に回復できるかも、より具体的に言うことができるはずだ。しかし、残念ながら、今はこの短い休養を取らなければならない。だが、その後は、攻勢をかけたいね。監督として、チームに発破をかけるのと同じように。とはいえ、トレーニング中にサイドで指示を出すだけというのは、私にとっては論外さ。
将来については、どうお考えですか?
興味を示してくれたチームには、現在すべて断りを入れている。健康な状態に戻ったら、ドイツ代表とFCバイエルンでの選手や監督としての経験や、指導者養成コースで培った経験を総動員して、監督として活躍したいと思っているよ。自分のアイデアをチームで実践してみたいと思っているんだ。今後も引き続きアシスタントコーチを続けるというのは、自分としては、正しい道だと感じなかったんだ。ハンジ・フリックが、人間的にも専門的にも、代表監督に適合するだろうとはいえ。アシスタントコーチの方が楽だろうが、その道には進むつもりはないね。私はこれまで、常に険しい道を選んできた。私がサッカー指導者養成コースを1日も休まなかったのは、そこから多くのことを学べると気付いたからだ。今は、そこで学んだことを、つまり、自分のサッカー哲学やチーム構成などの考えを整理するために時間を使っている。その後、私は一気に攻めに転じるつもりだ。将来、監督になれることへのワクワクをすでに感じているよ。
▼元記事
https://www.kicker.de/klose-diese-diagnose-ein-kleiner-schock-fuer-mich-805995/artikel