マイクロビーズだけじゃない!化粧品に入っているマイクロプラ
マイクロビーズとは?
化粧品には膨大な数のプラスチック原料が配合されています。
その中で、マイクロビーズと呼ばれるものは固形の細かなプラスチック粒子。
化粧品や歯磨き粉のスクラブとして主に配合されてきました。
しかし、粒子が小さいため、下水処理やリサイクルは不可能。
そのまま海に流れ出れば海洋汚染につながります。そのため、現在はカナダ、アメリカ、フランス、中国、韓国、台湾、スウェーデン、ニュージーランドなど多くの国で、洗い流す化粧品(歯磨き粉やシャンプー)およびリーブオン化粧品(基礎化粧品やメイク製品)でマイクロビーズの配合が規制されています。
*日本では特に正式な規制はなし。各メーカーに洗い流す化粧品での使用において自主規制を呼びかけているだけです。
マイクロプラスチックとは?
化粧品に配合される成分のうち、何をマイクロプラスチックとするかという明確な基準は、実はありません。
一般的には5mm以下の固形の合成ポリマーがマイクロプラスチックとされています。上記のマイクロビーズもマイクロプラスチックの一種です。
しかし、化粧品では水溶性や半液体、液体のマイクロプラスチック成分のほうが多く使われています。
水溶性や液体であっても、マイクロビーズや他のプラスチック同様、生分解性には疑念が。生分解性があるとされていても、分解まで何十年もかかったり、自然にはない「超高温の環境で分解可能」だったり。
自然環境に蓄積する可能性が高い成分。なのに、一般的なマイクロプラスチックの基準(5mm以下で固形)に合致しないという理由で、水溶性や液体の合成ポリマーについては、まったく規制が設けられていません。
日本はもちろん、世界各国で。
エシカル先進国のEUでさえ、水溶性や液体の合成ポリマーは規制の対象外としています。
マイクロビーズとマイクロプラスチックの危険性
マイクロプラスチック成分を使えば、安くて効果的に化粧品の品質を安定させることができます。「ベタベタしない」「伸びがいい」「塗ったらハリが出る」など、ユーザーが喜ぶ使用感を作ることもできます。
でも、そんな使用感を作り出す水溶性合成ポリマーが、自然環境をどうめぐり、どんな濃度で蓄積するのか。また、自然界や人体にどんな影響があるのかは、ほとんどわかっていません。
プラスチックは製造時に毒性が強いBPA(*)などの添加物が使われている可能性があります。BPAには、ホルモンのかく乱との関係性が示唆されています。不妊症や男性の精子減少、乳がんや前立腺がんにつながる可能性があるのです。
その他にも、ADHDや自閉症などの神経発達障害との関連性が示されている物質もあります。
マイクロプラスチックなしでも化粧品は作れる
固形、水溶性、液体、半液体。どのマイクロプラスチックを使わなくても、化粧品を作ることはできます。
自然環境や人間の健康に、どんな影響があるのかがわからない成分を使う必要はないのです。
「規制対象ではないから、気にしなくていい」
「多くのメーカーが使っているということは、安全なはず」
それって本当でしょうか?
その成分を使うことで犠牲にしていることがないか。
謳い文句を鵜呑みにせず、しっかりと自分で判断できるようになりたいですね。
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