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Eugenの備忘録その41-9/21 コープマン指揮N響B定期

トン・コープマン指揮N響B定期(於サントリーホール、19時より)

モーツァルト:交響曲第29番
モーツァルト:フルート協奏曲第2番○
モーツァルト:交響曲第39番

○神田寛明(Fl.)

 オールモーツァルト・プロを堪能。はじめの29番は殊の外マイルドだったが、その典雅で爽やかな音楽に魅了された。コープマンもN響の奏者たちも愉しげに奏でており、一昔前の鉢巻を締めた受験生のような演奏風景からすると隔世の感がある(コンマスがゲストだったのもあるか)。フルート協奏曲第2番は団員の神田寛明をソリストに迎える。同じ釜の飯を食う人たちのアンサンブルだけあり、アットホームな雰囲気で息のあった演奏。フィナーレは特に神田も乗りに乗っていた。
最後は39番だが、29番とは対照的に速いテンポのアグレッシヴな気風。かなりシャープなアーティキュレーションだが作異性はそこまで強く無い。カンタービレを求める私からするとフレーズの単位が短すぎるように思われたが、これはこれで良い。フィナーレの後半反復無しには賛成。最後のバロックティンパニには意表を突かれた。

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