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Eugenの備忘録その18-5/20 ルイージ指揮N響C定期


サン・サーンス/ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」○
フランク/交響曲 ニ短調
ファビオ・ルイージ指揮、パスカル・ロジェ(Pf.○)
(於 NHKホール、14時より)

 まずはロジェをソリストに迎えたサン・サーンスのピアノ協奏曲第5番から。ロジェのピアノの繊細かつ煌びやかな宝石の如き音色に酔いしれる機会に。第1楽章のラストなど溜息が出るほど美しい。テクニックが確かなのに加えて音楽に丸みがあり、ロジェの円熟ぶりを実感。
 後半のフランクの交響曲はルイージらしく情熱的な歌に溢れた演奏。タメ方や引っ張り方については個人的な好みとの乖離が多少見られたが(フィナーレの第2楽章の主題の回帰によるクライマックスはインテンポではなく引っ張るのが好き)、第1楽章第2主題の脂ぎった提示は良かった。

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