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概念型指導の啓発活動と研究仲間


英語教育達人セミナー

2023年2月にオンライン英語教育達人セミナーで「概念型」指導を披露した。谷口幸夫先生が主宰する「英語教育・達人セミナー」(通称:達セミ)は、英語教育に携わる教師たちが集まり、授業に役立つ知識や技術を共有するための勉強会。このセミナーは「明日の授業に即役立つ」をモットーに、全国各地で20年以上にわたり開催。達セミは、参加者が自分の教材や指導方法を発表し合い、互いに学び合う場である。谷口先生の尽力により、草の根的なネットワークが形成され、英語教育の質を向上させるための貴重な機会を提供している。(注)英語教師のYukiによる達人セミの紹介 https://note.com/pp28ik2p/n/n324fd8baeb41

ハーベスト・関西英語授業研究会

僕(コンナビ)は中学生には授業ができない。そして、I先生のおかげで概念型授業の手ごたえを得た。しかも、教科書に手を加えるだけでOK。語彙の多さ、文法項目の先送りなどで難しくなったという教科書だが、既にあるプロジェクト型の活動を目標に逆向き設計すればよい。そんなことを伝えたくて、さっそく、I先生と大阪でワークショップをすることにした。2023年の12月にハーベスト・関西英語授業研究会のウィンター・セッション、学びの祭典で一コマいただいた。
ハーベスト・関西英語授業研究会は、教育に関わる多様な人々が、共に学び合える「たまり場」を創り出す。英語とあるが発表者、参加者は様々な教科、あるいは教員以外も含まれているユニークな集まりだ。日々の実践の共有を中心として、自分たち自らが「自律的学習者」として、共に歩みながら、学び深め合い、自分自身で活かしていく。
僕が「概念型」について概要を10分で語り、I先生が授業を再現する。参加者は中学生になり、持参の端末でハンズオンの体験をする。中学校 2 年生の英語の検定教科書にある単元「修学旅行のプランを提案しよう」の内容だ。思考を促す問いかけから始め、具体と抽象を行き来するプロセスを通して、魅力的なプレゼン成功に必須の項目を探り出す仕掛けだ。とにかく時間が50分と少なかったので駆け足となった。最後には、I先生は、即興要素の高いプレゼンは何度も生徒たちが取り組んでいたが、概念型では抽象と具体のコンセプトが、生徒の思考に深みを与え、また、生徒たちが ICT を活用して効果的に提示できるようになったと述べました!

立命館大学主催英語ライティングのワークショップ

2024年2月に開催された英語ライティングワークショップで僕はN先生と出会った。僕は聞き手として参加。彼女は中学の英語の先生で、学校は国際バカロレア認定校であるという。僕はIBのセミナーに何度か出かけていき、「素晴らしいな」と「普通校でできることは何かな」と気にかけるようにしていた。そんなIB校の先生が「概念型」の話を知り、興味をもってくれた。また、彼女の書いたペーパーを拝見することもできた。それは、IB校の英語科として教科書Lesson に取り組んだもので「リーダーシップ」をテーマに、キング牧師のスピーチとTED-Talksも題材にしていた。彼女は当時、バカロレアの観点で指導しており、「概念型」の認識はなかった。しかし、これこそ、よく練られた「概念型」指導であることが一目瞭然であった。N先生から僕らの活動に参加したいとの申し出があり、全国英語教育学会での共同発表へとつながる。

大阪の公立中学校教諭

次の仲間は、昨年2月の英語教育達人セミナーで僕の発表を聞いて初めて概念型カリキュラムをお知りになったS先生。その後、12月にハーベスト、I先生の実践を知り、概念型の指導に興味を持った。具体的な実践を見て、授業のイメージが少し湧いてきたそうな。そして、これはやってみる価値があると思ったそうな。その後CLILの勉強会で再び僕と会い、概念型指導の実践をしてみたいと、参加した。8月の全国英語教育学会福岡研究大会では、僕のアイディアをもとに、教科書の教材を使って概念型指導に取り組んだ。彼女の発見は、①英語の得意な生徒の少ない公立中学校であっても、概念型指導を使って生徒の思考力を高める授業は可能である、②概念型指導のもとで行われる活動はスローラーナーにとっても安心して取り組めるである。今回は単発の企画として指導を行い、生徒は気楽に取り組んだが、課題には、①継続して指導を行う、②評価規準を明確にする、③生徒・保護者への説明を行う、を挙げている。

Tim Mossholder Title picture unsplash


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