Designship 2024で会いましょう #03 UX/UIデザイン 編
2024年10月12日(土)、13日(日)に開催される日本最大級のデザインカンファレンス「Designship 2024」に、コンセントはPLATINUMスポンサーとして、昨年に引き続き参加します。
▼協賛企画まとめ記事
コンセントは「Designship 2024」に登壇・出展します!
「編む」をコンセプトとした今年の出展ブースでは、コンセントの幅広い事業領域から4テーマをピックアップ。それぞれのテーマに取り組むメンバーが交代でブースに立ち、来場されたみなさまと交流させていただきます。
この記事では、ブースでご紹介する4テーマのうちの1つ「UX/UIデザイン」について取り上げます。実際にブースに立つUX/UIデザイン領域のメンバーである川崎、嶋田からのメッセージをお届けしますので、ぜひご覧ください。
デザイナーとして向き合う「ダークパターン」
川崎:私と嶋田はクライアントワーク以外に、弊社代表の長谷川らと共同で「ダークパターン」問題の提起・啓発に取り組んでいます。
「ダークパターン」とはアプリやウェブサービスなどのUIにおいて、消費者を騙したり操ったりするなどして、企業などにとって都合の良い行動を取るようにしむける手法です。例えば、定期購入になっていることがわかりづらかったり、サブスクリプションをなかなか解約できない仕組みになっているものもダークパターンに該当し、消費者被害も近年深刻になっています。
2023年ごろから「ダークパターン」という言葉の認知が高まり、SNSやメディアで取り上げられる機会も増えました。私は調査レポートをまとめるために法律や論文について調査を行ったほか、メディアへの寄稿やテレビ番組出演もしました。人前に出るのは得意ではないのですが。(笑)
嶋田:私はダークパターンに関する国内外の事例収集を行ったり、よくあるダークパターンの例をイラスト化するなど、最新のダークパターン情報を正しく、かつわかりやすく発信する役割を担っています。また、社内向けの活動として、社内チャットの「デザインと倫理」チャネルにダークパターンに関するニュースを毎週投稿し、社員がダークパターンへの理解を深める機会を提供しています。
デザインの力を「正しく」発揮するには?
川崎:もちろん、Designshipにいらっしゃる皆さんは、ユーザーを騙したり操ったりしようなんて考えたことはないと思います。私もそうです。しかし、ダークパターンについて調べていく過程で、ユーザーを意図した方向に動かそうとする点においては、私たちのデザインという仕事も紙一重なのかもしれないと、日々感じています。
嶋田:ダークパターンにはさまざまな種類がありますが、実際のデジタルプロダクトでは複数のパターンが複雑に絡み合ったり、既存の類型に当てはまらないものも多く見受けられます。そのため、「これはダークパターンだ」と判断するのが難しい場合があります。また、川崎さんも言った通り、つくり手が意図せずダークパターンを生み出してしまう可能性も高く、自分もいつか大きな過ちを犯してしまうのではないかと不安になります。しかし、ダークパターンを過度に恐れることで、デジタルプロダクトの品質が低下したり、生活が不便になるのも本末転倒だと感じます。
川崎:私たちデザイナーは法律や倫理の観点から、正しくデザインの力を発揮しなければならない、と思いつつも、「正しく」ってなんだろう...と考える日々ですね。
嶋田:そうですね。こうした状況の中で、私たちつくり手ができることは、デザイナーやプロダクト開発に携わるメンバー同士が意見交換を通じて、互いに学び合うことだと考えています。川崎さんは、「正しさ」を考える上で、どんなことを意識してますか?
川崎:私が特に意識しているのは「倫理観をもつ」ことです。難しく感じるかもしれませんが、「これはダークパターンではないか?」「どうすればユーザーの暮らしが豊かになるだろうか?」と常に問い続けることが、「倫理観をもつ」第一歩だと思います。
嶋田:私自身、「倫理観があるか」と問われると自信はありませんが、プロジェクトでは常に他のメンバーに支えてもらいながら、さまざまな判断を下しています。当日はぜひ、来場者の皆さんとの交流を通じて、デザインに必要な倫理観や正しさについて、ヒントを見つけていきたいと考えています。
また、コンセントを代表して5分間のスポンサーセッションにも登壇させていただくことになりました。ダークパターンに関するこれまでの調査とアウトプットの活動を紹介します。気になる方は是非お立ち寄りください!
ブース番号【P-7】でお待ちしています!
コンセントの出展ブースでは、時間帯ごとにテーマを設けて個性豊かなメンバーが入れ替わり立ち替わりみなさまをお出迎えします!
この記事でご紹介したUX/UIデザインに取り組むメンバーは以下の時間帯にブースでお待ちしています。
UX/UIデザイン以外のテーマのご紹介や当日の様子等、このnoteやコンセント公式Xアカウントで発信していきますので、ぜひフォローをお願いします。
こちらの記事は、コンセントのDesignship協賛企画運営チームの金井が担当しました。当日皆さんとお話しできること、楽しみにしています。