スタートアップからコンセントに転職して身についた3つのこと
こんにちは、「コンセントではたらく人たち」編集部です。
コンセントにはさまざまなキャリアのデザイナーが所属しています。
今回、スタートアップからデザイン会社のコンセントに転職した、入社4年目のUX/UIデザイナーOさんに自身のキャリアについて聞きました💁♀️
(※本記事は2024年3月時点の内容です)
キャリアの始まりとコンセントへの転職
⎯⎯ キャリアの始まりと、コンセントを選んだ理由について教えてください。
Oさん:はい。もともとマーケティングの仕事をしており、その後はスタートアップの新規事業部でUIデザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。業務で必要となり、流れでUIデザイナーになったため、デザインについて体系的に学んだことや、誰かから教わった経験もありませんでした。
前職でのプロダクト立ち上げが終わったので、知識を体系立てているところで働いてみたいと思い、転職活動を始めました。最終的に数社で内定しましたが、他社はどちらかというとビジネス色が強い企業でした。それに対してコンセントは書籍出版やセミナー・イベントの企画・登壇を行っていて、アカデミックな雰囲気があったため、転職理由にも合っていると思い、コンセントに転職しようと決めました。
コンセントに入社後は、UX/UIデザイナーとして、デザイン組織支援や業務支援アプリケーションの開発プロジェクトなどに携わっています。業務支援アプリケーションのプロジェクトは、PM兼UX/UIデザイナーを担当しています。
スタートアップとコンセントとの違い
⎯⎯ スタートアップとデザイン会社のコンセント、それぞれの環境での仕事の違いや学びについて教えてください。
Oさん:2つの違いは、スピード感とプロセスの丁寧さですかね。
スタートアップでは、迅速な意思決定と実行が重視されていて、不都合が起きてからその時に考えるみたいなレベルでつくることが多かったです。仮説レベルの懸念で手を止めるっていうことがあまりなく、それよりも早くつくろうよって感じでした。スクラムのアジャイルチームでエンジニアとデザイナーが協力し、コミュニケーションの基盤が整っているため、意思決定が速かったですね。
コンセントでは、設計段階から色々な可能性を漏れなく検討し、必要なステップを踏んでアウトプットを出していく。リスクを考慮しながら慎重にプロジェクトを進めています。思考の仕方として、それ自体はいいのかなと思っています。
あとは、クライアントワークだからこそ、コミュニケーション能力やプレゼンテーションスキルが上がるので、ビジネス能力が身につきましたね。クライアントに対して前提条件を整えた上でプレゼンを行い、意思決定をしてもらう。そこで提案力や説明スキルが身につくのかなと思います。
事業会社でも規模が大きくなると、役員など経営層に対する説明が必要となり、同様のスキルが求められると思います。どのような場所で働くにしても、いずれはちゃんと身につけておかないといけないスキルではありますね。
スタートアップからコンセントに転職して身についた3つのこと
⎯⎯ コンセントに転職して身についたことについて、詳しく教えてください。
Oさん:1つ目は、「環境に依存しないデザインスキル」です。いろんなプロジェクトやフェーズ、役割での経験を通じて、どんな環境でも通用するデザインスキルが身につきました。
2つ目は、「さまざまなデザインスキルの拡張や底上げ」です。デザイナーが1人の環境で仕事をしていた以前とは異なり、多様なスキルをもつデザイナーと一緒にプロジェクトを進めることで、設計プロセスやビジュアルデザイン、サービスデザイン領域のスキルなどが身につきました。
3つ目は、「ビジネス的な基礎力」です。これは先程もお話しした、クライアントワークを通じて身についた、プロセスや基本の整理を重視するビジネス的な基礎力です。
①環境に依存しないデザインスキル
⎯⎯ これはどのようなスキルですか?
Oさん:まず、クライアントのタイプごとに業界やエンドクライアントなども異なるため、毎回ゼロからインプットが必要になります。さまざまな業界の知識やビジネス的な作法を学ぶので、「迅速に情報をインプットするスキル」が身につきます。
次に、「どんなプロダクトのフェーズでも対応できるスキル」です。単一のプロダクトを扱うスタートアップと異なり、コンセントではさまざまなプロジェクトに関わることができる。
スタートアップにいる間は、1つのサービスに携わっていたので、再現性がないんじゃないかと思っていたんです。コンセントに入ってからは、サービスの立ち上げからリニューアル、サービスの価値検証まで多様なフェーズでの経験を積むことができる。そのため、各フェーズの勘所や必要な動き方を反復して習得することができます。
加えて、「どんな役割でも対応できるスキル」です。コンセントでは、ある程度の経験があれば、自分がチャレンジしたい業務や周辺領域のスキルを伸ばすことができます。これにより、働く選択肢が増え、環境に左右されずにUX/UIの仕事をできるので、チャンスが広がると感じています。
②さまざまなデザインスキルの拡張や底上げ
⎯⎯ さまざまなデザインスキルとは、具体的にどのようなスキルですか?
Oさん:そうですね。コンセントでは、ビジュアル設計やUIデザイン、仮説検証など、各分野の専門家と協力することでスキルを磨ける環境が整っています。
私の場合、ディレクターのOさんからは設計プロセス、シニアUIデザイナーのMさんやUさんからはビジュアルデザインのスキルを学びました。タイポグラフィー、レイアウト、図版の扱い、カラー設定などの基本的なデザインスキルを向上させることができました。
また、サービスデザインの領域では、シニアサービスデザイナーのAさんから価値検証やサービスコンセプトの検証方法を学びました。ユーザーインタビューやユーザーテストの設計と実施方法も学ぶことができました。
コンセントの環境では、プロジェクトに参加しながらさまざまなスキルを磨くことができます。自分に必要なスキルを考え、そのスキルが活かせるプロジェクトを見極めて上司にアサインの相談をすることで、コンセントの環境をより活用できると思います。
③ビジネス的な基礎力
⎯⎯ ビジネス的な基礎力についても具体的に教えてください。
Oさん:はい。実はもともとコンセントへ入社するまでは、提案スキルやプロジェクト管理スキルなどのビジネス的な基礎力を身につけようと意識したことがなかったんです。ただ、コンセントではデザイナーが提案を行い、仕事をつくることが多くあるため、提案力は自然と身につきました。スタートアップでは、共通したリテラシーをもつ少数のメンバーで業務を行うため、コミュニケーションの土台があり情報共有が簡単です。一方で、デザイン会社では異なる前提やリテラシーをもつクライアントへデザイン説明をする必要があるため、そこで説明能力は鍛えられました。
プロジェクトの進行管理についても、タスクの管理や納品タイミングの調整を自分で行うため、スケジュール管理が上手くなります。限られた時間で業務を進めるスキルが上がるので、その結果、早く仕事を終えられるようにもなりました。
あとは、新しいプロジェクトごとに異なるメンバーやクライアントと関係を築く必要があるので、度胸もついたと思います。特に短期プロジェクトでは、迅速に関係を築くことが求められるため、以前に比べて対人スキルも上がりましたね。
後進育成とスピーディな仕事の進め方
⎯⎯ コンセントで身についた経験を活かして、現在力を入れていることを教えてください。
Oさん:そうですね。最近では、後進育成にも力を入れるようになりました。私自身が誰かから教わった経験がないため、最初は人に教えることに戸惑いもありました。次第に教えることの重要性を理解し、今では後輩に対して積極的にアドバイスを行っています。
特に、仕事の進め方で重要視していることは、何をやらないかを決めること、やらなければならないタスクを完璧ではないとしても一旦最速で終わらせることです。これは、タスクの優先度をつけて、やるべきことを最速で完成させ、残った時間で肉付けしていくという考え方です。
三画面のUIを設計する場合、建築を例に挙げて説明すると、表札から完成させて次の壁に移るのではなく、まず全体をプレハブのように大まかにつくり、その後で細部を仕上げていく。これにより、無駄な作業が減り、必要な部分を効率的にブラッシュアップできるようになります。
後輩の動きを見ていると、まさに表札から仕上げるように進めていて…。前半はいいけれど、最後尻すぼみになっていたんです。本来、はじめにつくらなくてもいいようなことに時間をかけていたんですね。なので、先程のような仕事の進め方やマインドをOJTで伝えて、改善に活かしてもらうようにしています。
今後の目標
⎯⎯ 最後に、今後の目標を教えてください!
Oさん:はい。今後はスキルを伸ばしていくというよりかは、自分がつくったプロダクトにきちんとユーザーがついて、サービスを大きく成長させられるようにしていきたいですね。この目標は転職前から変わらずもっています。スキルはスキルでしかないと思っているので、つくったものの成果を残していけるように実績を積みたいです。
いかがでしたか?
Oさんのスキルや成長への意欲は、コンセントでの経験を通じてより磨かれている印象を受けました。今後のキャリアにどう活かされていくのか、楽しみですね。 コンセントのUX/UIデザイナーの魅力が少しでも伝わり、興味をもっていただけたら幸いです。
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