デザイン会社で働くエンジニアのキャリア形成とワークスタイル|後編|Meetup Report
2024年2月16日(金)に開催したオンライン座談会「デザイン会社で働くエンジニアのキャリア形成とワークスタイル 〜 エンジニアリングでデザインの未来を切りひらく 〜」をnoteで再演。コンセントのエンジニア3名が3つのテーマについて自由に語り合いました。
▼前編はこちらから
書き手はイベントのモデレーターを担当したサービスデザイナーの川原田です。
Talk Session1|コンセントでエンジニアとして働く魅力は?
中途入社でコンセントにジョインした3名が実感する、コンセントならではの働く環境の魅力に迫りました。いくつか出た意見の中から2つ、ポイントとしてご紹介します。
[Point1]チャレンジしやすい環境
3名が真っ先に挙げたのは「チャレンジしやすい環境」であること。
コンセントでは、企業や組織に伴走する形で常時多くのプロジェクトが進行しています。そのデザイン対象や領域はさまざま。紙媒体やウェブサイトという具体的なアウトプットはもちろん、サービス開発・事業開発・組織そのものまで幅広くデザインしています。
各プロジェクトの多様な要件に適うよう、プロジェクトチームは部署横断でメンバーをアサイン。そのため携わるプロジェクトやメンバー、取り組む業務のすべてに毎回「新しさ」や「未知」が感じられる環境です。エンジニアに限らず、チャレンジの機会が誰にでも用意されています。
またコンセントでは「職種」にあたるものを「ロール(=任務・役割)」と呼称します。理由は、メンバーが肩書きに縛られた業務内容のみを担うのではなく、プロジェクトごとに柔軟に役割を変え、越境することを意識しているためです。
個人の意欲次第でどんどん新しいことにチャレンジできる。3名ともそんな実感があるようです。
[Point2]社内での勉強会が盛ん
中途入社のメンバーが、よく口にする入社後の感想として「社内勉強会や情報共有会が多い」というものがあります。
コンセントの勉強会は、内容・規模感ともにバラエティに富んでいます。デザインのメソッドやアプローチが学べる座学だけでなく、仲間と一緒に手を動かして何かをつくるワークショップ、外部イベントに参加したメンバーからの共有会、ランチタイムに音声だけで楽しめるラジオ風のコンテンツなど、毎日のように何かしらの社内勉強会が開催されている環境です。
このような「学び合い」の文化は、コンセントのミッションである「デザインでひらく、デザインをひらく」を体現しているように感じます。教える側・教わる側ともに、さまざまな角度からデザインの探求に取り組む姿勢が、メンバー個人の活動に自然と表れています。
各勉強会は、もちろんコンセントメンバーであれば参加は自由。エンジニアリング領域やロールに捉われず幅広く学びたい、知的好奇心がある方にマッチする環境かもしれません。
Talk Session2|デザイナーとエンジニアのよりよい共創のための工夫は?
コンセントはデザイン組織であるため、エンジニア以外に多くのデザイナーが所属しています。彼らとプロジェクトでうまく連携し、共創するための方法を語り合いました。
[Point1]お互いの“ツール”を使ってみる
まず、DEGメンバーが実施している「エンジニアがデザインツールを使ってみる」「デザイナーがコーディングで簡単なモーションをつくってみる」という取り組みが話題にあがりました。
これは、ポジションが違うメンバー同士の連携を円滑にするための工夫のひとつ。デザイナーとエンジニアは、普段担当する業務範囲が異なるが故に、業務上で注視するポイントやお互いが使用するツールの仕様に不慣れなことがほとんどです。そのため日々のコミュニケーションでは、ちょっとした認識の行き違いが起きる場面もあります。
お互いのツールを使ってみる試みは、業務上の視点の違いを理解すると同時に、それぞれの業務の難しさやスキルの専門性を肌で感じ、リスペクトするマインド形成にもつながっているようです。こういった取り組み内容は、DEGで定期的に開催する社内向けのライトニングトーク会などで共有しています。
[Point2]「目指すゴールは一緒」と認識する
次に印象的だった意見は「目指すゴール」へのマインドセットについてです。
同じプロジェクトに関わるメンバーは、エンジニアやデザイナーといったロールに関わらず、同じゴールを目指している仲間です。基本的ですが、とても重要なマインドセットだと思います。
プロジェクトのフェーズによって、メンバー個人の責任範囲やバリューを発揮できる場面は、当然変わってくるものです。でも、そもそも何のために自分自身が目の前のタスクに取り組んでいるのか?つい見失いがちな意識ですが、それはプロジェクトを無事にゴールへつなぎ、課題解決に貢献するため。そのような意識をプロジェクトメンバー全員がもっていれば、ロールやその時のポジションに捉われず、積極的なコミュニケーションが生まれてくるのではないか?そんな、ちょっと深い議論が生まれた対話でした。
Talk Session3|今後グループにどんな仲間を増やしたい?
DEGは「デザインとエンジニアリングの融合による価値の創出」をミッションに掲げるグループ。そんな私たちが今、仲間として迎え入れたい人物のイメージについて自由にトークしました。
[Point1]つくることが好き!
コンセントは、200名以上が所属するデザイン組織(2024年9月時点)。モノ・コトなどアウトプットの形を問わず、手を動かして“つくる”ことを楽しめるメンバーが多くいます。
実際、手を動かしながら発見や学びを得ることでさらに検討を進めていく「プロトタイピング」のマインドを備えたメンバーも多く、「つくりながら考える」文化が根付いています。
そのマインドや文化は、実際のプロジェクトを前進させることにも強く作用します。どれだけ自分自身で試行錯誤しながら形にできるのか?また、それをどのように周囲に提案・共有できるのか?その点に対して、意欲的に取り組める姿勢やスキルが大切だと思っています。
スクラップ&ビルドをしながら、チームでより良いものをつくっていくことが好き。そういったプロジェクトに積極的に関わっていきたい。そんな考えに共感してもらえる方が、コンセントにジョインしてくださることを願っています。
[Point2]フォロワーシップがある!
コンセントでよく重要視される「フォロワーシップ」の姿勢。
プロジェクトリーダーやマネージャー、周囲のメンバーの立場や視点を思いはかり、自分ごと化して協力して行動できるか。また、そのような態度をもってコミュニケーションできるか。そのような姿勢が常に問われます。
どんなプロジェクトも、個人ではなく複数メンバーで編成したチーム単位で取り組むことが基本です。そのため、仲間との連携・共創意識・組織視点をいかに一人ひとりがもてているかは、プロジェクトの成果や品質に大きく影響すると考えています。
「フォロワーシップがあるメンバーを増やしたい」という考えは、今回対話したDEGメンバーはもちろん、グループ全体で共通しています。
パネルトーク形式で、自由な対話を繰り広げたイベント後半。コンセントで働くエンジニアの視点やコンセントという組織の雰囲気を、少しでもお伝えできていれば幸いです。
もしコンセントにジョインすることに少しでも興味をもっていただければ、お気軽にご連絡ください。カジュアル面談はいつでも受け付けています。お待ちしています!
/執筆:株式会社コンセント サービスデザイナー 川原田大地
大手プレハブメーカーやデザイン事務所を経て2014年にコンセントに参画。多岐に及ぶ新製品開発プロジェクトやデザインコンサルティングの経験を生かし、クライアントの新規事業開発に関わる調査・分析業務やコンセプト開発、サービス戦略策定など多様なプロジェクトに従事。アイデア創発を目的としたワークショップのファシリテーターも務める。
📖 DEG有志メンバーnote 📖
Design Engineering group(DEG)有志メンバーが自主研究的なプロジェクト「未完のミニ実験室(通称ミミ研)」として、「つくって、試す」実践を共有しているnoteもあります。ぜひご覧ください!