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デザイン会社で働くエンジニアのキャリア形成とワークスタイル|前編|Meetup Report

2024年2月16日(金)に開催したオンライン座談会「デザイン会社で働くエンジニアのキャリア形成とワークスタイル 〜 エンジニアリングでデザインの未来を切りひらく 〜」をnoteで再演。コンセントのエンジニア3名が、自身の働き方やキャリア、これからのチャレンジについてそれぞれの考えをお話しします。

書き手は、イベントのモデレーターを担当したサービスデザイナーの川原田です。

Design Engineering groupに所属する3人のプロフィール画像

平良優乃
エンンジニア歴9年、コンセント社歴4年(2023年当時)。フロントエンドエンジニア。

小山直樹
エンジニア歴12年、コンセント社歴10年(2023年当時)。2024年度からグループサブマネージャーを務めるフロントエンドエンジニア。

佐藤卓也
エンジニア歴15年、コンセント社歴1年(2023年当時)。グループマネージャーも務めるUXエンジニア。

Design Engineering group(以下DEG)について
「デザインとエンジニアリングの融合による価値の創出」をビジョンに掲げる、エンジニアを中心に編成されたグループ。最新テクノロジーを活かした事業・サービスの開発、発展を支援する。
グループサイト:https://deg.concentinc.jp/

Topic1|普段のワークスタイル

「コンセントで働くエンジニア」という共通点がある一方、社歴も働く環境も異なる3人。普段はどんなワークスタイルで過ごしているのでしょうか?仕事環境でのこだわりや、1日の大まかな流れ、働き方をご紹介します。

[Case1]平良優乃の場合

もともと沖縄出身の平良。コンセントに入社した2019年当時は、都内に在住していました。しかしコロナ渦以降(2020年頃)、コンセントでは全社員の勤務形態をリモートワークメインにシフト。それをきっかけに、地元である沖縄にUターン移住し、現在も沖縄で勤務しています。

夕焼けの海と青い海の画像
平良本人が撮影した地元・沖縄の海

コンセントでは、普段からプロジェクトやチーム内でのコミュニケーションが活発。そのため地方移住によるコミュニケーションの変化にそれほど大きなインパクトは感じなかったようでした。

✅ ここがポイント
 ・地元である沖縄へ移住し、地方勤務をスタート
 ・週に1・2度、那覇にあるシェアオフィスへ出勤
 ・メインの仕事は企業サイトなどのフロントエンド実装・テクニカルディレクション

[Case2]小山直樹の場合

オフィス以上に充実したこだわりの自宅のデスク環境は、リモートHQ*を活用しつつ整えたもの。小山は3児の父でもあり、家庭では日々の家事や育児もこなしています。リモートワークの勤務スタイルを生かして、コンセントの仕事と家庭時間をうまく両立しています。

*リモートHQ:社内の福利厚生制度で、在宅勤務環境の整備をサポートするサービス

モニター3枚に囲まれるデスクの様子
小山の自宅デスクの風景

普段はほぼ在宅勤務ですが、社内イベントや飲み会がある日は恵比寿にあるオフィスへ出社することも。チームマネージャーを務める小山は、メンバーとの交流機会も大切にしています。

✅ ここがポイント
 ・仕事前に子どもの登校・登園を見送るのがルーティン
 ・在宅勤務に孤独を感じ、最近猫を飼い始めた
 ・大規模ウェブ管理基盤の開発や特設ウェブコンテンツのフロントエンド実装など、幅広い業務を担当

[Case3]佐藤卓也の場合

コロナ禍(2020年頃)以降、働く場所が固定されなくなったことでワークスタイルへの価値観が大きく変化した佐藤。身軽さを重視し、ノートパソコンさえあればどこでも仕事ができる状態にしておくことがこだわりです。

アウトドアチェアやビーズクッションが置かれたスペース
佐藤がよく利用しているコンセントのオフィスの一角

3名の中では唯一のオフィスワーク派。基本、毎日恵比寿にあるコンセントのオフィスに出社して業務にあたっています。出社することでオン・オフの切り替えになっているようです。

✅ ここがポイント
 ・ノートパソコンひとつで勤務できる状態にするミニマルスタイル
 ・一日の終わりに翌日の予定を確認し作業時間の見通しを立てる
 ・多くのエンジニアを率いるグループマネージャーとして、各種プロジェクト提案に意欲的に取り組む

コンセントではコロナ禍以前から、オフィスでのフリーアドレス制度を導入。また地方勤務するメンバーも数名在籍していました。近年はますます地方へ移住するメンバーも増えていて、オンラインコミュニケーションや社内交流イベントが活発に行われています。さらに福利厚生や勤務制度などの面でも、自由な働き方をサポートする仕組みが充実しています。

Topic2|これまでのキャリア

平良・小山・佐藤の共通点は、コンセントに中途入社でジョインしたこと。彼らはどのようにコンセントという会社を知り、入社に至ったのでしょうか?エンジニアとしてデザイン会社を選んだ理由や「デザイン」との向き合い方など、これまでのキャリアと共に振り返りました。

[Case1]平良優乃の場合

コンセント入社前は、自社サイトやプロダクトの開発をメイン業務としていた平良。より幅広くいろいろなウェブサイトの構築に関わってみたいと考え、エージェントからの紹介を受けてコンセントに入社しました。そのときのエージェントから「コンセントなら平良さんの雰囲気に合うと思う」と言われたことが印象に残っているそうです。

イベントで登壇し、発表する平良
社内イベントでのワンシーン。貴重な出社機会になるべくたくさんメンバーと交流

実際に入社してみて、メンバー同士の和気あいあいとした雰囲気やコミュニケーションが活発である点が自分と合っていると感じるそう。また、働くメンバーの女性の割合が多い点も、環境に馴染みやすかったと言います。

✅ ここがポイント
 ・コミュニケーション機会の多いコンセントの文化が自身にマッチ
 ・入社後デザイナーと深く関わり、ウェブデザイン・開発の奥深さを実感
 ・チームをリードして設計・実装を担当したプロジェクトで自己成長を感じる

[Case2]小山直樹の場合

小山は前職で、ウェブデザインから実装までを自身で手掛けていました。デザイン会社であるコンセントに入社してからは、ますますデザインの幅広さやおもしろさを実感したとのこと。

 

さまざまなプロジェクトでデザイナーとの協働を経験しながら「デザインの幅広さやおもしろさを実現できる人材こそエンジニアなのだ」と、デザイン会社におけるエンジニアのポジションを認識するようになってきたと言います。

デザイナーと一緒にデザインのアプローチに取り組むことが、エンジニアとしてのアウトプットの品質担保にもつながることを実感できた場面も多くありました。

✅ ここがポイント
 ・コンセントの二次面接で、選考官がその場でホワイトボードを使い、小山のキャリアプランを設計し始めたことがきっかけとなり入社を決意
 ・デザイナーとの協働を通して、デザインの幅広さやおもしろさを実現できるのがエンジニアだと実感
 ・サービス開発でデザインシステムの設計をリードしたことが成長につながる

[Case3]佐藤卓也の場合

佐藤はウェブデザイナーとしてキャリアをスタート。その後エンジニアにキャリアシフトしたという経緯の持ち主です。そのため、もともと比較的デザインへの関心は高くもっていましたが、当初はデザインと言えば色や形を対象とする「意匠」として理解していました。

 

思考様式や体験、システムなど、対象を広く捉える「広義のデザイン」を意識するようになったのは、プロジェクトでユーザー体験設計に関わったことがきっかけ。ペルソナ設定やユーザーテストが後の開発に与えるインパクトを直に感じ、その重要性を認識したと言います。

それ以降もさまざまなプロジェクト参画の経験を経て、もっとデザインコンサルティング領域での仕事をしたいと考え、コンセントに入社しました。

✅ ここがポイント
 ・もともとウェブデザイナーとしてキャリアをスタートした後、エンジニアへ転身
 ・プロジェクトでのユーザー体験設計をきっかけに、デザインの視点の重要性を実感
 ・デザイン視点のコンサルティングに携わることを志し、コンセント入社

デザインの実践を通して、少しずつ意識の変化がありながらキャリアの転換・形成を経た3人。コンセントでは、他ロール(職種)のメンバーと部署横断でプロジェクトチームを編成するため、他者との共創を通して知見を広げる機会が多くあります。また社内勉強会など、学び合いの文化も盛んです。エンジニアはもちろん多くのメンバーにとって、多様なキャリア形成やスキルアップが叶う環境があります。

Topic3|今後チャレンジしたいこと

さまざまなバックグラウンドをもってコンセントで働く3名のエンジニア。最後に、それぞれが抱いている今後の展望について想いを語り合いました。

[Case1]平良優乃の場合

直近は社外のエンジニアとの交流を深めるため、オンラインはもちろんリアルイベントにも積極的に参加したいと話す平良。また、フロントエンドの知見をさらに広げて「できる」よりも「知っている」を増やしていきたいと考えています。

さらに将来的には、領域にとらわれずチャレンジして視野を広げていきたいという想いももっています。その展望に向けて最近の業務でも、新規サービスの体験設計を主眼とするプロジェクトに参加するなどして、着実にチャレンジを始めています。

✅ ここがポイント
 ・社外エンジニアとの交流を深めたい
 ・領域にとらわれずチャレンジして視野を広げたい

[Case2]小山直樹の場合

「ひとりでつくってみる」という、プレイヤーとしての攻めの姿勢を強化する目標を掲げる小山。

エンジニアメンバーを率いるチームマネージャーでもある彼は、コンセントのエンジニアやエンジニアリングのプレゼンス向上に向けた社外発信にも注力したいとも語りました。エンジニアがデザインアプローチに取り組むことでプロジェクトや成果物の価値をより向上させられる、そのことをより社会に広げていきたいという想いを語ってくれました。

そして「地元で喫茶店をやりたい」という個人的な夢もあり、生成AIを活用して店舗のイメージも生成しているとのこと。コンセントでは副業*も可能なので、実現する未来も遠くないかもしれません。

*副業:社内申請が必要

✅ ここがポイント
 ・「ひとりでつくってみる」というプレイヤーの姿勢を強化したい
 ・エンジニアがデザインを取り入れることの価値を組織や社会に広めたい

[Case3]佐藤卓也の場合

佐藤は、特にエンジニアがバリューを発揮できるであろう「プロトタイピング」に着目しています。プロトタイピングをより組織内やプロジェクトで活用していく土壌をつくること。また、コンセントのエンジニアリングを盛り上げてくれる仲間を増やすことが直近の目標です。

中長期的には、エンジニアがデザインを語れるようになること。それに関連して、デザインとエンジニアリングを融合させて新しい価値や体験をつくることが目標に掲げています。まさに、DEGのグループミッションとも重なる部分です。

✅ ここがポイント
 ・「プロトタイピング」をより活用していく土壌をつくりたい
 ・デザインとエンジニアリングを融合させた新しい価値や体験を創出したい

イベントレポート前編はここまで。続く後編では、コンセントで働くことの具体的な魅力や、エンジニアとデザイナーのよりよい共創に向けた工夫など、エンジニアの視点をさらに掘り下げてお伝えします!

▼後編はこちらから

/執筆:株式会社コンセント サービスデザイナー 川原田大地
大手プレハブメーカーやデザイン事務所を経て2014年にコンセントに参画。多岐に及ぶ新製品開発プロジェクトやデザインコンサルティングの経験を生かし、クライアントの新規事業開発に関わる調査・分析業務やコンセプト開発、サービス戦略策定など多様なプロジェクトに従事。アイデア創発を目的としたワークショップのファシリテーターも務める。


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