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真夜中誰もいない横断歩道で赤信号を待つ
日々、出来る限り丁寧に生きようと心がけるようになった。
いざという時、他人から信頼してもらえる自分でいるために、必要なことだと思ったからだ。
嘘をついてその場を誤魔化そうとすると目が泳ぐ。小手先のテクニックで自分の能力を誇示しようとしたところで、ボロが出るのは時間の問題だ。
特に僕は嘘をつくのがとても苦手だ。
他人にはもちろん、自分にも嘘をつきたくない。
それをするくらいなら、とことん正直に生きて馬鹿にされる方を選ぶ。
とっさの自己防衛で嘘をつかないためには、普段から正直でいるしかない。
失敗した時に素直に謝り、反省できる自分を作るのは、慢心せず謙虚でい続けた日々の積み重ねだけだ。
追い詰められた時に人の本性が表れるというが、正に人間力が試される一瞬であろう。
人は人を見ていないようで実は見ているし、
見られていないであろう状況でも、物事に対して真摯に取り組む姿勢は、将来信頼される自分を作る。
掃除をするなら、見えている床だけでなく、物をどかして隅々まで綺麗にしようとするのか。
「その時間」が過ぎるまで、箒をもって何となくウロウロしてやり過ごすのか。
挨拶やたった一言、些細なことでお礼を言えるのか。小さな約束をどれだけ真剣に果たそうとできるのか。
言葉の奥にある気持ちが伝わるかどうかは、日々丁寧に積み重ねてきた心の土台の堅固さ次第だと僕は思う。
雑に組み立てた不安定な足場に立ち発した言葉は、風が吹けばいとも簡単に揺らいでしまう。
真剣さは、真剣に生きている人間からしか伝わらないのだ。