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【80億の物語】2024/08/04

カテゴライズされたくない、良くも悪くも。面と向かって悪く言う人はそういないので、あるとすれば「〇〇さんは優しいから」みたいな褒められてるのか、牽制されてるのか不明な文脈でカテゴライズ化された自分に遭遇します。そのたびに「あなたに何がわかるのだ」と思う天邪鬼な私です。

窪美澄さんの『ふがいない僕は空を見た』はオムニバス形式の小説で、近い関係性の中にいる人々が少しずつ交差しながらも独立した5話で構成されています。『女による女のためのR-18文学賞』大賞の『ミクマリ』の性表現の生々しさにビビりつつ読み進めていくと、次の話では前話の登場人物の一人に視点に代わり、話が続いていく。それぞれに背景があり、経験があり、思いがある。そこにはカテゴライズされてた『かっこいい男の子』も『優しい友だち』も『仕事に一生懸命な母親』もいない。それぞれがもがき苦しみ、何かを背負って生きている。

暑いし、億劫だしで最近あまり出かけていないことに気づきました。週末、久しぶりに人混みの中に身を置いてみましょうか。昨年、世界の人口は80億人を突破しました。80億もの一人一人が集まって世界が進んでいることを忘れないために。独りよがりにならないよう。
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