「メンバーnote」 俺はダイヤモンドをつくる!
メンバーからの手記です。
タイトルにある「俺はダイヤモンドをつくる!」との本気発言が小4の息子から出てきたプロセスを紹介します。
Co-musubiプログラムの「お話し会」の時間を活用し、地球儀を使いながら「地球」について考え続けている最近の子どもたち。
プログラムの流れ
1週目 : 南極と北極を地球儀で見てみよう&大陸って?
2週目:南極と北極にいる生き物の違いは?それはなぜ?
3週目:地球儀で大陸パズルを探そう(大陸移動説)& 山はどうしてできるの?
4週目:ダイヤモンドってどうやってできたの?どこにあるの?ダイヤモンドの熱伝導率は?
5週目:方位ってどうして分かるの?コアにはなにがある?地球の磁場の役割は?
親の立場から、覚書を記していこうと思います。
南極についてのお話会のあと、我が家では親子で調べたり、映画「南極料理人」を観たりしました。
なんで南極では、夜がこない白夜や昼がこない極夜があるんだろ?を調べると、地球の地軸の傾き、太陽と地球の位置関係、自転、公転などなどに広がっていき…意識が地表から一気に宇宙に飛ばされる感覚を味わい、すごい!
話は大陸の動きや山がどうしてできるのかなど、私たちの足元にある大地から、今度は中にもぐって土壌から生み出される鉱物、そのさらに下へと、いろんな要素が絡まりあいながら進んでいきます。
子どもたちはお話会の後、知らないことを推理したり大人と一緒に調べたりして、新しく知ったことを自分なりに咀嚼し、レポートを作ったり、感想を書いたり、動画で自分で説明してみたりします。
我が子は、地球儀を使って実際に動かしながら、地軸の傾きと太陽の当たり方を理解し、レポートにまとめました。
それから、「どうして山ができるのか」は、動画で説明しました。
山ができる過程をメモ用紙にイラストで書き、それを示しながら堂々と話して、誇らしげ。
それをCo-musubiのみんなに送って見てもらうことで、いろんな感想をもらうのも力になるのです。
これまでアウトプットが習慣づいていなかった我が子でしたが、自分が面白がれる自由な形式で、繰り返し、知ったことを自分の中で言葉にして発するという経験を積むことで、少しずつこなれてきた感じがあります。
なにより、代表の井上さんが開いてくれた「プレゼン作戦会議」のおかげで、自分がわくわくするやり方でいいんだ!と開眼したのが大きい! まとめや作文が、「やらされること」でなくなった感じがすごくします。
先日は、学校で「自分の好きなテーマについて調べてまとめる」という宿題が出たといって、締め切りの1週間前なのに(!)さらさらと画用紙にプレゼン資料のラフデザインを描き始めました。
テーマは直前にコムスビでやった鉱物のなかでも大好物の「ダイヤモンド」。
見やすいレイアウトで、見る人が興味を持ちそうな切り口も考えられ、大きくタイトルや見出しもついています。
「へえ~、いいじゃん、がんばんなよ」とさらっと流しかけた私でしたが、一瞬あとに「ちょ!」と二度見。
この子、以前はこんなことしてたっけ? いやしていない。すごい、すごい成長している…
コムスビでの取り組みに加え、書字が得意でない我が子のアウトプットの難しさを、どうにか工夫して克服できないかと、デジタルツールも使いながら「文字だけの作文とは違うやり方」を一緒に模索してきたことが、ちゃんと彼のなかに積み重なっていたんだなあと、驚くやら感動するやら。
もちろんこれもコムスビのみんなに報告し、一緒に喜んだのでした。
その後資料作成は順調に進むと思いきや、ここででました。
「俺はダイヤモンドを作る!」
そして、鉛筆の芯をせっせと削って粉を集めだしたので、作業中断中です。
炭素の粉を鍋に入れて、たき火で一気に過熱するのだそうです。
「高圧じゃないから難しいかもしれないけど…ほんとにできたら俺すごくない?でも自分で作れるってばれたら大騒ぎになるから内緒にしたほうがいいよね」
「一回で成功するとは思っていなんだよ俺も。でも挑戦し続けることが大切なんだよ」
と、目がランランとしています。もうこりゃ何を言っても聞こえないパターン。
でも楽しそうだからいっか。
Co-musubiのコミュニティでは、それぞれが我が子の成長を伝えあい、一緒に喜んだり、いろんな視点からその子の個性や頑張りを認め合っています。
同じテーマでお話会をしても、ひとりひとり、強く心を動かされるものが違ったり、掘り下げるテーマが違ったり、出てくる感想が違ったりします。
それがまた面白く、学びにもなっているなあと思います(親も子も)。
お話は、さらに地中深く、センター・オブ・ジ・アースに近づいて行っております。
これからどんな話になっていくのかな。親の私も楽しみです。