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「偉人なりきり会議」 こどもMTGレポート(高学年)③

今月のこどもMTG「偉人なりきり会議」高学年チーム(新小5& 新小6)。
③回目はいよいよ、偉人なりきり会議本番の様子をご紹介します。
まずは概要はこちら

事前学習の様子はこちらをご覧ください。

さて、いよいよこどもMTG、「偉人なりきり会議」本番です。
まずスタートは、みんなからの質問に答え、自分が選んだ偉人を当ててもらうクイズを行いました。
簡単な複数の質問に答えることで、事前に学習した偉人について少しずつ思い出すことができ、偉人になりきる助走ができます。

今回、なりきり会議に参加する偉人は、
・ポケモンの生みの親であるゲームクリエイターの「田尻智
・薩摩藩士で明治維新の指導者「西郷隆盛
・マイクロソフト社共同創業者「ビル・ゲイツ
・アップル社創設者、ピクサー・アニメーション・スタジオの創設者「スティーブ・ジョブズ
・第二次世界大戦中にユダヤ人に「命のビザ」を発行し続けた外交官「杉原千畝
・進化論の理論を確立させた博物学者「チャールズ・ダーウィン
の6名。
国籍も時空も超えた偉人たちによる夢のような会議がいよいよはじまります。

いよいよ偉人を召喚!
会議の議題は、元の自分たちがイメージをしやすい身近なテーマにしようということで、「学校をどう変えたらよくなるか」とし、なりきり偉人の皆さまに話し合っていただきました。

なりきり チャールズ・ダーウィンさん
「学校の授業では、毎日数時間は好きな教科を自由に学べるといい。そしてその時間は、資料を読み込んだり、観察をしてわかったことをレポートに書いて発表できるようになるといい。ラマルクなどの本から進化論を発表したことにもつながるし、ガラパゴス諸島で書いた日記も進化論について役立ったので。ちなみに私が好きな教科は理科です。」

なりきり西郷隆盛さん
「学年が上がる時に好きな教科をアンケートで答え、好きな教科もできる。けれど、好きなことばかりでは勉強をしなくなるので、まずはしなくてはいけない勉強をちゃんとやったら、残りの時間で好きな教科ができるのがいいと思う。なぜなら先に苦手なことを片付けたほうがいい。自分が大人になった時、戦で勝たないといけないから、先にしなくてはいけないことをやって、その後に楽しいことがあると知っていたほうが頑張れる人になる。」

なりきり杉原千畝さん
「ダーウィンさんや西郷どんと同じ考えで、授業をやる前に今日の授業でなにをやりたいかを聞いて、それについてその日は学ぶといいと思います。そうやってみんなが楽しめる学校にしたらいいと思います。なぜそう思うかと言うと、こども達というのは楽しいことをしたがるから、好きなことも一日の中でやれたほうがいい。僕が生きていた時代に、自由に生活を送れないユダヤ難民がたくさん領事館に来た。自由がないというのは可哀想だと思った。だから学校の中にそういう自由な時間を取り入れたらいいんじゃないかと思います。」

なりきり田尻智さん
「僕が小学生の時、担任の先生の独特な授業のおかげで研究熱心になりました。例えば、先生は毎日、生徒がなにかを調べて発表する機会をつくっていて、それによって生徒が主人公になって主体的に学ぶ意欲になったし、調べ物をするので生徒たちが新聞もよく読むようになった。それで好きなことをとことん突き詰めるようになりました。だから、僕の担任の先生のような授業をしたらいいと思います。」

なりきりビル・ゲイツさん
「授業にこども達が飽きはじめた頃、気分転換にトランプをしたらいいと思う。なぜそう思ったかというと、こどもの頃に叔母とよくトランプをしました。戦う時に相手のカードを見抜くことで、考える力が鍛えられたからです。」

なりきりスティーブ・ジョブズさん
「クラスじゃなくて、学年でいくつか同時に授業をして、好きな授業を自分で選べたらいいと思います。なぜなら、得意なところを伸ばしたほうがいいし、自分に合ういい先生に出会えるからです。クラス制にすると一定の先生としか触れ合えない。こどもの頃に、自分の才能をわかってくれたいい先生に自分は出会えたので。」

では、みなさんそれぞれお互いの話を聞いて、皆さんの学校を作るとしたら、どんな学校をつくりますか?

なりきり杉原千畝さん
「田尻さんの話してくれた先生の工夫がすごいなと思ったので、それを今の学校に入れたら、新聞の記事なども共通の話題にできるし、みんな楽しく学校で過ごせるんじゃないかなと思った。」
と、「みんなが楽しく自由に過ごせる学校」にしたいとの想いを解決できる具体的なヒントを、田尻智さんのエピソードから受け取った杉原千畝さん。

なりきり西郷隆盛さん
「皆さんの話を聞いて、自分のお気に入りの先生を選べたり、みんなが楽しく過ごせるけれど、すべき事もできる学校がよいと思いました。」

なりきりスティーブ・ジョブスさん
「やはり、みんなそれぞれの得意を伸ばせる学校がよいと思います。なぜなら、世界を本気で変えられると思っているし、そういう人たちを増やすことができるからです。」

なりきりチャールズ・ダーウィンさん
「新聞で自分で調べることができたり、自分の得意なことをよく教えてくれる先生に聞きにいけるのがいいなと思いました。今の学校は、担任の先生くらいにしか聞きに行かれないので。」

なりきり田尻智さん
「皆さんが、先生を選べたらいいなと言っていたので、医者の勉強会のように、一定数以上参加しないといけなかったり、一定数以上は参加できないなどのルールも必要かもしれないと思いました。」

本日はとても素晴らしい皆さまに集まっていただいてのスペシャルな深い会議になったのですが、偉人の皆さまにはここでお帰りいただきます。
ありがとうございました。

ここで偉人たちが身体からふわっと抜けていきました。
(ニコニコ楽しむこども達)

さて、元々の小学生の自分に戻った皆さん。
今日の感想をお願いします。

「これまで知らなかった偉人も知れて、もっと知りたくなりました。よかったです。」

スティーブ・ジョブスさんが、本気で世界を変えられると言っていたけれど、杉原千畝も本当に世界を変えたいといつも言っていて、同じだなぁと思いました。同じ時代に二人が生きていたら協力できそうだなと思いました。」

「知らなかった偉人の考え方がわかって、図書館で偉人の本を見つけたら読みたいです。」
偶然見つけたら読もうではなく、思い立ったらすぐに自ら行動するといいですよ。なぜなら今日集まった偉人の皆さんは、行動する人たちだったはずですから。

一人だけを一所懸命調べることって普段はなくて、一人に注目してそれがどんな時代でどんな時にどんなことをしたのかがよくわかったので、よかったです。」

「学校での授業の仕方を、ダーウィンの経験も使えたし、他の偉人の経験も使えて、偉人の考え方が違っていたり同じ時もあって、色々な考え方があって面白かったです。」

偉人を元にして考えて話し合ったので、色々な考え方が出たように思います。」

いろんな偉人の視点から意見を出し合うと、いろんな時代や考え方や、個人の考え方が合わさって面白かった。

今日は時空を超えて偉人たちの話し合いが成功したと思う人?

と最後に聞いたところ、みんなが笑顔で手を上げてくれました。

好評だったので、来月も引き続き偉人会議を開催したいと思います!


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