メンバーnote 「目の前のことに、感情的に反応しないために。」 思春期トゲトゲGirlとの向き合い方。
保護者メンバーによる寄稿です。
Co-musubiには小2の息子が参加していますが、最近、その小5の姉が多感な年頃を迎え、なげやりな言葉や思慮の足らない発言に「どうしたものか。」と頭を悩ませていました。
言葉一つ一つを訂正したり感情的に叱っても、きっと娘の心には届かないだろうなぁと一晩考え、Co-musubi で知ったこちらの番組を家族で視聴し、感想を話し合ってみることにしました。
「オーナーシップがあると思った。否定的な事を言わないなぁと思った。」
と娘。
私は、 「どんなお仕事でもみんなプライドをもって真剣に向き合っていらっしゃるよね。すべての仕事が必要で、その人の生き方や行動にはその人なりの考えや背景があるね。」と語りかけました。
すると 素直に 「うん。」と頷き聞いてくれたのです。
心の奥深くまで届くのはまだ先ですが、 感情的に叱るよりずっと響いたように感じました。
その一部始終を見ていた夫から
「Great!! 凄い!! 感情的にならず子どもに話せたのは初めてじゃない?」
と言われて我に返りました。
こうして一度立ち止まり考えることができたのは、間違いなくCo-musubi のお陰だな、と思いました。
目の前の「出来事」に感情で「反応」するのではなく、その出来事が起きる「背景」に目を向けるよう私の関わり方が変わったからか、それ以降、娘は少し落ち着いて私の言葉に耳を傾けるようになった気がしています。
これからも継続して対話を深めていきたいと思いました。
夫も、私の変化を目の当たりにし「なぜ、こうできたの?」と興味を持ち、家庭での環境を整えるこの仕組みの意味が腑に落ちたようです。
Co-musubiでは、子どもの個性を尊重し豊かに育むために、子どもに働きかける以前に、まずは大人が自分の内面を見つめ、価値観や考え方をシフトさせていくことが大切だとされています。
しかし、とは言っても具体的にどうすればシフトできるのか、日々試行錯誤をしてきました。
「目の前に現れる発言や行動は氷山の一角で、その本質的問題は水面下にある。」
なので、課題の根っこに目を向けましょうね、と勉強会で学んだりワークをしても、日常生活で実際に応用するのは至難の技...
と思いこんでいましたが、実は知らず識らずこの2年間で子どもの学びや成長に寄り添ううちに、自然と理解できていたようです。
頭で考えずとも自然と行動できたことに、自分でも驚きを感じました。
自分に何が起きたのだろう?
自分なりにCo-musubiで得た理解と、それによってどんな変化が生まれたのかを紐解いてみることにしました。
1, 問題の根本原因は見えていないところにある。
行動変容:今起きている問題の本質的な原因がどこにあるのかを見極めて、それにつながる問いを投げかけてみる。
その結果:本質から紐解こうとする姿勢が身についているので、目の前の事象(問題)に焦らなくなる。
さらに:同じような事象が紐付いて見えてくる→ 問題の根っこが同じだということに気がつくので、一気に解決に向かう。
2, 問題の持ち主は本人である。
心理的な変容:最終的に解決するのは本人なので、親が感情的に焦っても意味がないと気づく。
その結果:寛容に構えることができ、対話によって本人の理解を深めるサポートをしようと行動が変わる。
書き出してみると考えがすっきりします。
こうして振り返ること(リフレクション)もCo-musubiで身につきました。おかげで今はその意義を痛感しています。
書いて振り返ることで自分を客観的に理解し「成長したんだな、自分。」と、自分を認め褒めることができ、日々起こるさまざまなできごとに応用可能な経験として蓄積していきます。
これからは数字で計れる他者からの評価ではなく、自分自身の日々の成長を把握できる力が、時代に求められる大切な要素だと感じています。
さて、不思議なことに「 問題の持ち主は本人だ」と思うことができたからか、または、我が子はもう自分で解決していく段階に入っただろうと感じられたからか、私自身の関心事がわが子や家族の範囲から、もっと広い「社会」にも向いてきたことを感じています。
来年2021年の自分が楽しみです。