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メンバーnote「授業博覧会DAY2」

メンバーによる寄稿です。

毎月開催される子どもミーティング、5月は「授業博覧会」
子ども1人ひとりが先生になって、自分の好きなことについての授業をしました。

本記事ではそのDAY2についてレポートします。

まず導入として、平日の勉強会の後のおはなし会の時間で、それぞれ自分が好きでやまないことについての偏愛マップを作成。
その偏愛マップをもとに各自が授業で話すテーマを決めました。

テーマを決めるに当たってまず自分を見つめるというプロセスを踏んでいる

これはCo-musubiで育みたい力として、主宰の井上さんが「自分で選択して自分の人生を切り開いていく」「そのためには自分をよく知っていることが大切」と挙げていることと繋がっています。

確かに「これが好き!誰より僕はこれに詳しい!」っていう方の授業って面白いですよね。

母である私も今をさること○十年前、深夜の教育テレビで、次々と臭い発酵食品を取り出しては「うーん、臭い!」と連呼していた発酵の専門家の方が忘れられず、その後ご著書を買い求めるようになりました。

それはさておき。
自分を見つめ、知ること。
そんな自分を人の前で表してゆくこと。
こういうことは学校でも家でも難しく、コミュニティでの子育ての強みだと思います。

我が子は「暇さえあればこれやってます!」みたいな趣味はないのですが、決めたテーマは「ハリーポッターが好きだから、読書の楽しさにしようかな」とのこと。
しかし授業の日が近づいてもなかなか準備が進みません。
ヤキモキする母。動じない本人。

どう授業をデザインするか分からないのかなぁと思い、「聴いてくれる人に何を一番伝えたいか、まず考えてみよう」「次にどうやったらそれが伝わるか考えてみよう」と促してみました。

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前日あたりになって、「絵がない本でも言葉だけで頭に絵が入ってくる、するとその場面がよく分かる」ということを伝えたいので、「文章を読んでみんなにそれぞれ絵を描いてもらう」というフレームがようやくできました。あとはみんなに描いてもらう場面を決めて、授業リハーサルをやってみて…
不安は残りつつも本番を迎えます。

今回の授業は参加者が多いため2日にわたり行われました。

「いつもCo-musubiは先生がいないけれど、今日はみんなが先生ね。」というファシリテーター役の井上さんの声かけに盛り上がる授業気分。
授業開始の合図はなんとあのチャイム音です。
キーンコーンカーンコーン♪

トップバッターを務めてくれたのは元気な姉妹。
妹さんは「ファッションについて」お姉さんは「ことわざについて」、とっても可愛い自作イラストandマンガ満載のスライドで楽しいプレゼンテーション。

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続いて我が子の授業です。

「文章を読んでいるとどんな場面か絵が浮かんでくるという良さについて」(長い)
まずみんなに次のような文章から絵を描いてもらいました。
「ハリーが振り返って学校の上空を見上げると、蛇の舌を出した緑色のドクロの印がギラギラと輝いていた」
3分で描いてもらったらみんな描き終わらず延長。6分ぐらいでみんな描いてくれました。
ハリーって男の子?どんな学校?蛇とドクロどっち?と色んな絵が出来上がりました。

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「同じ文章から違う絵になったのは、想像力がみんな違うからです」
「みなさん本を読んで想像力を磨いてください」

とどうにか授業と質問タイムを終えました。
先生がんばった!

そのあとの先生たちの授業も盛り沢山な内容。

「元素について」
小学2年の女の子が力作のスライドで、自分の好きな元素や不思議な元素を織り交ぜながら元素への愛情を込めて授業をしてくれたり、

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「折り紙について」4年の男の子がステップを踏んでオリジナル作品を作るようになるまでの授業をしてくれ、みんなで折り紙とハサミを使いその場で自由に切り紙を制作しました。

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「色について」デザインの実践で活用できそうな分かりやすい視覚的に理解しやすい形で授業をしてくれたり、

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「超危険生物について」熱く実践に使えそうな楽しい授業をしてくれ、終了後には危険生物NO1を決めるアンケートも実施されました。

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よく準備されたものが多く、レベルの高さに驚きます。「好き」がスタートにあるとみんな強いです。

各家庭の授業後の様子をシェアし合ったら、「ことわざの本を読み始めた」とか、折り紙を折っていたとか、友達の「好き」に刺激を受けて動きに表れる子がたくさんいました。

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我が子も、授業を終えてちょっと自信を持てたようです。
「みんなに絵を描いてもらう」というアイディアは面白いねとか、「想像力がみんな違う。想像力はその人が自分で磨くしかない」というメッセージもいいね、と親子で話せたことは財産になりました。

また、今回の子どもミーティングは、見学をしていただいた教育関係の方(Learn by Cretaionのコアメンバーの皆様)が数名いらしたのですが、皆様子どもに対等な目線で温かいコメントをくださりとてもありがたかったです。

見学くださった皆様からいただきましたご感想を転載させていただきます。
本当にありがとうございます。

とっても興味深く楽しく参加させていただきました。みんなちゃんと「問」を理解していて、井上さんが次の問をたてて、アクションに繋げているところ、それをちゃんと子どもたちは聴いていて、考えているところも素敵でした。本当にありがとうございました。
自分の好きなものを、相手目線で考えるっていう縮図がすごくいいですよね。好きを追求しながら相手を巻き込む力に変わるのは、子供も大人もおなじですね。こういうのが授業のスタンダードになって、好奇心や探求心に火をつけて、学び方を学べるといいですよね。
教え合うことって素晴らしい学びになりますよね。うちの園でも子ども同士で教え合う機会が多いのですが、教えることで自分の学びが深まるし、相手のことを考える想像力も育まれる。Co-musubiのスタイルは理想の環境だと感じます。
学び合いのコミュニティとして子ども達が支え合ってる様子が伺えて感動しました。お互いにこれが好きと素直に言い合えるのは良好な関係の証拠ですよね。また、とてもお互いに対しても建設的なフィードバックや優しいフィードバックをしようと子ども達が頑張っているから、きっとお友達の刺激にやってみようと思うのでしょうね。元素が好きな女の子、将来元素を発見する科学者になって欲しいです!


Co-musubiの子どもミーティングは、発達の段階に応じて考えられた仕掛けが散りばめられ、構成されています。
家庭とオンラインコミュニティで子どもの発達に応じた学びを考えていく形は、これからますます意味を持ってくるのではないかと感じた授業風景でした。


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