[ゆる感想] 精選 物理の散歩道

物理学者たちが集まって身近な疑問を解決します。水滴の音はどうしてなるのか、蛇はどうやって歩くのか、濡れた砂はなぜ黒いのか。

ちょっとした実験や方程式などを書いたりして解決します。この本の元の記事は主に1960年代に書かれた物です。今だったらPythonでスクリプトかなんか書いて確かめたでしょう。

毛色の変わった話もあります。「要約のすすめ・反要約のすすめ」。当時すでに情報の氾濫が問題になっていて要約が重要というのは当たり前のことでしょう。高い密度の要約教育を学生に与え社会で活躍してもらう。日本が成長していくためには必要だったのです。しかし研究者の養成のためにはそれだけではいけないと筆者は言います。研究の紆余曲折を経て得られた一本の方程式を学ぶだけではなく第一原理から出発して自分で苦労してみろというわけです。それを反要約のすすめと呼んでいます。時間はかかるかもしれませんが一度分かってしまえばまるで自分の手足のように感じられるのでしょうね。

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