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#4 コンポストが熱くならないのは悩むべきか?
「コンポストが熱くならない…」とお悩みの方がいるかと思いますが、冷たいままで大丈夫なんです。コンポストにはホット型とコールド型があるんです。
家庭用のコンポストに生ごみをいれてしばらくたつと、湯気がたつほどほかほかに温まってくることがあります。これは、微生物が生ごみをどんどん食べて急激に増殖し、呼吸の際に大量の熱を発してそれがコンポストの中に蓄積しているからだそう。
コンポスト全体がまるで体温を持った生き物のようにも思えて、微生物たちの活動ぶりを実感できる現象です。
もちろん、分解がうまくいっている証でもあり、温度計ではかっているところをSNSにあげている方もよくいらっしゃいますよね。
プロが行う農業用の堆肥作りでは、このホットさがとても大事。
60~70度にまで温度をあげることで、堆肥中の雑草の種や病原菌を死滅させています。
ここまで温度をあげるには、素材に含まれる炭素と窒素のバランスをとり、適切な水分量をキープし、大量に積み上げることで内部に温度を蓄積させ、さらに何度か堆肥をかきまぜて(「切り返し」)、堆肥の山の内部にまで酸素を送りこむ必要があります。
(山積みの堆肥から自然発火して火災がおきることもあるそう! 微生物パワー恐るべしですね。切り返しは、温度を高くあげすぎないようにする効果もあるとか。)
家庭用のコンポストは量が少ないのでここまでは熱くなりませんが、少しでも温度をあげたいときの特効薬は、「米ぬか」です。
たくさん投入すると翌日にはかなりのほかほか状態になります。
(ただし、米ぬかを大量にいれると虫が来やすくもなります。いい匂いがするのだろうな…)
米ぬかパワーは実に強力で、栄養がいかにぎっしり詰まった食べ物なのかをしみじみ実感します。(本当は生ごみにするのはもったいない「ご馳走」なんですね。)
一方、コールドコンポストは、そこまで温度をあげず、冷たいままで分解・発酵するタイプのコンポストです。
手間がかからず、少量でもでき、ゆっくりと分解が進みます。
家庭用のコンポストはこのコールドタイプですので、温度があがらなくても心配無用です!
常温でも微生物はしっかり生ごみを分解してくれます。
もともと、自然界で生き物が分解されるのも常温の中ですよね。
今日も最後までお読みくださってありがとうございます!