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デジタルコンポスト「コンポスペット」は、どんなもの?

こんにちは。はまやです。
コンポスト好きが高じて、自分でコンポスト開発に手をかけた、というのが前回のお話。(コンポストは、微生物の力を借りて食品の残りを分解して、堆肥にするものです。)
デジタルコンポスト「コンポスペット」は、どんなものなのか?というお話です。


なぜデジタルなのか?

コンポストは昔から畑の隅で作られていたりして、新しいものではないです。堆肥になる材料を積み重ねて、微生物が増えやすい環境をつくってあげれば、時間の差や発酵の度合いに差はありますが、そこそこ堆肥になってしまいます。ただ、これを家庭向けに持ってこようとすると、色んな問題が出てきてしまいます。

分解が遅くて匂いが発生したり、その匂いにつられて虫が出てしまったり、気温や水分、見た目など、簡単に判断がつかないところが多いのです。もちろん、経験を積めばわかるようになってきます。ただコンポスト初心者には、さじ加減がわからず失敗し、それでやめてしまう問題があります。
そこで、コンポストにセンサを設けて状態をモニタできれば、何が起きているのか、ある程度わかるようになります。何が起きているのかわかれば、対応ができるはずです。

でも、だからと言って全部をデジタルにしたいというわけではありません。コンポスト本来の持つ楽しさを大事にしたいのです。

コンポストの楽しさ

コンポストは、いつの間にか入れたものが分解され量が増えないところや、中がどんどん温かくなって、冬だと湯気が出たりと、ゆっくりとした変化があります。
これは、やってみないと分かりにくい感覚なのですが、スコップでかき混ぜて、手間をかけていることで、コンポストのお世話をしている感じがするのです。(私はやったことがありませんが、糠床と似ているらしいです。)
デジタルによってコンポストを便利にはしたいのですが、こうしたアナログな感覚は大事にしたいです。

つまり、コンポスペットはコンポストのアナログな楽しみの部分は残しつつ、デジタルを使って便利に楽しくしようというものなのです。

コンポスペットの開発状況

コンポスペットの開発を始めて1年半になりますが、まだ絶賛開発中です! 1年半もやっているのに、まだ開発中…
なぜ時間がかかっているのかというと、それが「コンポスト」だから。

コンポストの始め方は、実はとても簡単で通気性のある箱の中に基材を入れれば準備OK!です。微生物は、日常的に当たり前のように存在していて、適切な水分と空気、有機物があれば増えるのです(好気性の微生物の場合です)。コンポストに微生物が住みやすい環境を作ってあげれば、大体はうまくいきます。
ただ、これを季節ごとにコントロールしたり、測ったりするのが難しい。温かくなれば増えやすいです。寒くなると増えにくいです。温度と水分、入れるものでも変わってきます。

テクノロジーで簡単にやれるんじゃないのと考えた最初の自分に教えてあげたい…甘すぎっすよ!
試作をすること、すでに◯回!(すでに忘れるほどやっている) でも諦めずに何度も何度も試しながら進めてます。

みんなでつくる「ものづくりプロジェクト」

コンポスペットの開発ですが、みんなでつくる「ものづくりプロジェクト」でもあります。私自身は、普段はメーカーで働いていますが、今の会社ではこの企画は立ち上げられないと考えまして、個人でつくることにしました。
ただ、私はものづくりは多少はわかりますが、きちんとした製品として提供することを考えるとわからないところだらけです。物を作って売るためには、設計だけではなく、製造、販売、マーケティング、在庫管理、発送、カスタマーサービスなど多岐に渡ります。
そこで、最初からプロジェクトをオープンにして、多くの方に協力をいただきながら進めています。

最初に頼ったのは、CrewwのStartup Studioというサービスで、初期メンバーを集め、調査やコンセプトを固めを行いました(途中でStartup Studioからは離脱しています)。その後、開発メンバーで開発を行いながら、ビジネスコンテストに出てプロジェクトを広めたり、補助金の獲得を行ったり、そして2022年の12月にα版リリースのためのクラウドファンディングを実施しました。
多くの方からのご支援の得て、クラウドファンディングはサクセスし、最初のユーザートライアルのα版は2023年の春にローンチしました。
それが、こちらになります。

コンポスペットα版

コンポスペットα版・室内用コンポスト
機能と特徴

室内用のデジタルコンポストです!
α版の特徴は、
・室内用コンポスト
・光触媒によるにおい対策
・センサのモニタ機能
という機能で、これらをアプリで管理できるようにしてみました。

α版は考えていたものに仕上がったものの、課題もたくさん出ました。でも、課題があるというのは、改良点があるということでもあり、その改善を目指してβ版を作っています。
次回は、このコンポスペット、β版のご紹介をしたいと思います。

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