自分らしく輝く子どもたちのために
皆さん、こんにちは。
NPO法人 Compassion の田中です。
私は本を読むことが好きで、書店にも足をよく運ぶのですがここ数年は自己啓発系の本がよくオススメコーナーにあるのを目にします。
自己啓発本と一口に言っても、いろいろありますよね。
『七つの習慣』や『道は開ける』といった世界中で愛されるロングセラーのものもあれば、今を輝く経営者の生き方に焦点をあてた、最新のものまで。その種類は様々です。
私自身も自己啓発本をいくつか読んだことがありますが、本に書かれている言葉に自分の背中を押してもらったことがたくさんありました。
さて、書店の話から始まった今回の投稿ですが・・・
実は先月末にCompassion が主催するイベントであるスポーツカルチャーラボの第三回目が行われました。今回のnoteはそのイベントレポートです!
このラボでは子どもにとって理想のスポーツ環境というものを探求していくことを目的にプロアスリートをはじめ様々なゲストをお呼びし、トークセッションを行っています。
第3回目にお呼びしたゲストはPETERSOX の代表を務める ミスターおかっちこと岡崎大輔さんでした。
そんな今回のトークセッションのキーワード。それは・・・
本音で生きる
まさに書店のおすすめコーナーなどにこのようなタイトルの自己啓発本が置かれていそうですが、こうした類の本というのは著者の生きざまに背中をおされる一方で、その人の経験則だけに基づいて書かれていることも多かったりします。(もちろん経験則だからこそ読者の背中を押してくれるなどの良さもたくさんあります。)
今回のゲスト、 ミスターおかっちさんも、まさに「本音で生きる」を体現しているような方だったのです。
今回のスポーツカルチャーラボでは本音で生きるを地で行くようなおかっちさんから科学的根拠をもって、なぜ本音で生きるべきなのかを90分惜しみなく語って頂くことができました。
トークセッション中はスポーツ心理学の研究者としても活躍しているCompassionのメンバーも共感の嵐でした。
それもそのはず・・・
おかっちさんは2011年に、米国マサチューセッツ州のスプリングフィールド大学院に留学し 在学中はライフスキル教育をベースにしたコーチングメソッドを学びます。
在学中はハーバード大学、オリンピック選手育成機関でライフスキルトレーニングを実施し、卒業後は、世界最大級のライフスキル教育プログラムを展開しているファーストティー サンフランシスコ支部で、 ライフスキルコーチとして活躍しました。
そこでは3000人以上の子どもにライフスキル教育プログラムを提供し、ファーストティーコーチ優秀賞を受賞という経歴の持ち主です。
そんなおかっちさんが代表を務めるPETERSOXとは
こどもと大人が
天才性を発掘する
ライフスキル教育を通じて
いつでもどこでも
自分らしく輝き
たくましく生きていく力を学べる
ライフスキルの学校です
(PETERSOX公式HPより引用)
こうしたコンセプトの元、子ども向けの事業をメインに行っているのですが、面白いのがそのクラス数。英語からダンス、バスケットボール、ラボ(探求学習)、フリースクールなど幅広く展開されています。
(図➀:PETERSOX公式HPより引用)
既にここまで読んでいる方も気になっているかも知れませんが、私自身一番気になったのは一見繋がりのないようなジャンルのクラスをどのようにして展開しているのかということです。
それぞれ専門性が必要なクラスということに加え、PETERSOXの子ども会員は約300名と聞いています。これだけでも、子どもの成長をサポートするのが容易ではないことが想像できると思います。
そんな幅広いジャンルを支えているのが・・・
まさにライフスキル教育です。
(図②:PETERSOX公式HPより引用)
そして、このライフスキルを育むために大切なのが、コーチのあり方。これはもしかすると大人の関わり方と言い換えることもできるかもしれません。PETERSOXでは4つのコーチングメソッドとしてまとめられています。
(図③:PETERSOX公式HPより引用)
これは私個人の見解ですが、どの分野でもその道を極めた人に共通するものなどがあるようにコーチの関わり方(大人の関わり方)にも分野を問わず共通して大切にすべきことがあるように思うのです。それがライフスキル教育というものなのではないか・・・こんなことを考えさせられるイベントでした。(ライフスキル教育の詳しくは直接HPやおかっちさんさんのSNSにアクセスして頂けるのが1番かと思います。ぜひお問い合わせを!)
ここまで読んでみて・・・
あれ、キーワードの「本音で生きる」というのは一体なんだったの?と思われ方、いらっしゃると思います。
前述の通り、おかっちさんはアメリカに留学し、ライフスキル教育を学び、PETERSOXを立ち上げました。
はじめはライフスキル教育を子ども達に届けるための活動でしたが、活動を通じてあることに気が付いたそうです。
はじめは、子どもの学校をつくるために留学して和歌山でPETERSOXをつくったんですけど、続けていく中で子どもには何の問題もないということに気づきました。
子どもは環境に従って生きているだけで・・・その環境をつくっている大人自身が変わっていかないとダメで。
子どもを自分らしく輝かせるために大切なことは何か。これは挙げたらきりがないですが、やはり一番大切なことのは、大人が本音で生き、自分自身のやりたいことをやり続けていくこと。
そういう大人の背中を見たら、子どもは勝手に自分らしく輝いていくはずです。
今回のイベントのキーワードであった、「本音で生きる」。
これは子ども達ではなく、子どもの環境をつくる我々大人に向けられたメッセージでした。
自分の本音に従って生きていますか?
今、この問いかけに、どれだけ自信をもって頷くことができるでしょうか。
子どもへの接し方、スポーツ指導の仕方、そうしたHOW TOは、今の時代溢れかえっています。
だからこそ、大切なのはHOWを伝える大人の存在以上に、本音で生きるということをその背中でもって見せれる大人の存在こそ、何よりも子どもにとって重要な環境要因なのでしょう。
そんなおかっちさん自身も、PETERSOXの活動だけでなく各種SNSでの発信や執筆活動など、チャレンジの真っ最中。
僕自身も、自分の生き方をもってして、子どもに何かを伝えることのできる大人になろう。そんな静かな決意をさせられたイベントとなりました。
そして、改めてゲストに来て頂いた、おかっちさんへの感謝をもって、今回のイベントレポートを終わりたいと思います。
おかっちさんありがとうございました!