HSP” 鈍感な世界に生きる敏感な人たち” イルセ・サンを読んだ
近頃、本屋さんで「繊細さん」等の言葉を見て、ぱらっと見てみたりしてたけれど、「日本社会における空気を読む、細かい気遣いができずに悩んでいる人」向けの本と思っていて、読んだことがありませんでした。日本独特の細かさに、自分も疲労することはあるけれど、「あまり気にせず、なんとかやっていくしかないんじゃないか」という諦めのようなものがあったし、言わなくても気を回して誰かやったりと、スムーズに運ぶ部分も多々あるので、いいところもある、というポジティブな面をみようとして。それに、「繊細さん」関係のマンガチックな表紙が好きじゃなかったのかもしてません(笑
でも、この本は、デンマーク人が書いたものであったこと、表紙が美しかったので、思わず買ってしまいました。表紙は大事;)
結果的に、読んで大変ほっとさせられました。あ、かなりあてはまる、そうか、これでいいんだ、と思わされました。HSP(Highly Sensitive Person)の人は、人より感じやすく、共感力が高いゆえに、疲れやすく、自分に高い基準を設け、それができないゆえに、自己評価が低いことがあげられるようです。
こどものころから家族に「神経質」とか、「そんなに弱くては、世間でやっていけない」と言われていたし、実際、社会で疲れ果てることも多かったのですが、この本を読んで、自分が悪いわけでもなかったんだな、と思わされました。
例えば、職場で悪口を聞いたり、世界の悲しい事件を見たり聞いたり、心に響く映画を観たあとは、ずっと心にのこってしまうことがあります。悩みを相談されると、自分までどっと落ち込んでしまったり。でも、それと同時に、美しい夕日を見て、涙が出そうになったり、新緑のきらきらひかる葉っぱを見て、最高の気分になったり、窓に映る雨の水滴に、心奪われたり。
すべては生まれ持った性質、能力なんだそうです。
さて、この本を読んだあとこれからやっていこうと思ったことは。
自分で自分を整えてあげるしかない、ということ。それは自分にしかわからないし、それを許すことは、別に忍耐力がない、というわけでもないんだ、ということ。
当たり前なんだけど、疲れたら、自分のペースで休む、(職場では、なかなかできないかもしれないけど、目をつぶるだけでも情報過多からまもれるし)、自然の中で過ごす、クリエイティブなことをする、など。
こういうことは大好きなんだけど、どこか、「自分はこういう好きなことして、さぼっているんじゃないか」という変な罪悪感がよぎることがあります。
この本によると、5人に1人がHSPらしいのですが、ということは、逆に、世の中は、他のタフな4人のペースで回っている、ということですよね?そこになんとかついていこうとするのは、なかなか大変です。今までは、ついていけない自分に大変な罪悪感を感じていましたが、もうそれは止めることにします!
自分の中で、「自分のペースでいいんだ」という水戸黄門の印籠を自分に見せてあげることが大事なのかも。
他の本も読んでみるつもりです。
#まいにちしあわせになる方法49 ・HSPの本を読んで自分のペースでいいんだと自分を許す。
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