ことのはいけはな;晴明第14候「鴻雁北」
花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。
はなとことばを立てて相互記譜。七十二候の「ことのはとはなの旅」。
*懐かしき桜の中へ鳥たちは花を見捨てて帰るというに
*真っ青な空から聞ゆ桜声中央高速妻子道づれ
*春空と花影の下眩暈して花天月地へ反転するも
*猫となりうたた寝したきこの枝で落ちる夢見て目覚むすり傷
花万朶空へ飛び散る波しぶきこの身に受ける攫われたきが
水ぎわにひたひた寄せる桜凪潮が引くとき玉の緒むすべ
ああそうか巨人がすやすや眠ってるあそこから吹く春の息の音
桜雲花を見捨てて帰る鳥空に溶けちゃう綿菓子お食べ
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?